しかし、非日常はけっして海外旅行に行かないと作れないものではありません。街を歩くだけでも、非日常は作れます。自宅のまわりを散歩するだけでもできます。重要なことは、視点をズラすことです。
旅先から帰ってきたら、いつも通りの日常が少しだけ色鮮やかになった経験はありませんか?その感覚を思い出してください。その上で、いつもと違う道を通ってみる、入ったことないお店で何か買ってみる、街で暮らす人を観察してみる……そんな些細なことでも、いつもと違う視点を持って歩いてみると、さまざまな発見があり、それが非日常を感じさせてくれます。
帰国後の待機措置がなくなり、自由に海外旅行に行けるようになるまでは、そのような方法で非日常を作ることが、あの旅気分を味わうため、そしてコロナによって疲れてしまった心をリフレッシュするための1つの方法になることでしょう。
「外国人観光客」で賑わっていたところへ
4. 外国人観光客がいない今こそチャンス
コロナ禍だからこそ、コロナ禍にしかできない旅をした方が効率的です。そう考えた場合、一番オススメなのは、外国人観光客がたくさん行っていたスポットに足を運んでみることです。
2019年、訪日外国人旅行者は過去最高の3000万人を超え、国内の定番の観光地はたくさんの外国人観光客でにぎわっていました。しかし、今はどうでしょう。定番の観光地や外国人に人気の観光地は、外国人の姿はほとんど見当たらず、当時ほどの活況な様子は見られません。
しかし、それもあって、一部の観光地では、いい意味で、コロナ前とはまったく違った表情を見せてくれるでしょう。すでに人が戻りつつありますが、観光客が少ない京都は今しか見られないかもしれません。旅先がたくさんの観光客で賑わう状況に早く戻ってほしいと願っていますが、今は、今しかできない旅行を、前向きにしてみるのも良いと思います。今しか撮れない貴重な写真も撮れることでしょう。
コロナ禍”だからこそ”できる旅もあるのです。
5. お互いが安心できる旅を
観光は、旅行する人と旅行を受け入れる人で成り立つ産業です。となると、旅行をする人が「自分がコロナ対策をしているから大丈夫」なのではなく、旅行を受け入れる人たちとの相互理解が必要になってきます。特に、旅行を受け入れてくれる現地の人たちの気持ちは非つねに大事です。
旅行は、あくまで旅先に住む人たちの"日常"にお邪魔させてもらうことで初めて成り立つ行為だと考えます。ですから、その旅先で暮らす彼らが前向きに受け入れてくれない限りは、旅人がフラっと行って受け入れてもらうことは、なかなか難しいでしょう。医療体制の整備がなかなか進んでいない地域などは、観光客の受け入れ態勢がまだまだ進まないと聞きます。
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