エヴァの次は999「シンカリオン」コラボへの執念 制作者たちが語る「絶対聞けないウラ話」が満載

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シンカリオンが不思議なところは、ファン層が重なる子ども向けアニメではなく、銀河鉄道999、エヴァンゲリオン、ゴジラと、歴史ある大作とコラボを重ねていくところだ。

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「まず事情や都合が子どもたちに見えないコラボにしたいのです。そして我々親世代が慣れ親しんできたアニメとコラボすることによって、親子の会話につながることを狙っています」と鈴木氏はいう。

エヴァンゲリオンと繰り返しコラボをし、メーテルをレギュラーの座に置く。コラボキャラクターを一過性のものとして消費せず、尊敬の念を持って大先輩キャラクターと競演しているシンカリオンチームの信念がうかがえる。

「そんな大先輩の方々がシンカリオンの世界に歩み寄ってくれるのが本当に光栄です」という鈴木氏に、その理由はどこにあるのか聞いてみた。

「それはシンカリオンの力……と言えたらいいのですが、僕は新幹線の力だと思っています。新幹線の魅力が道を拓いてくれているのだと」

新幹線は特別な存在

清水氏が話をつないでくれた。「新幹線はやっぱり特別です。先日、久しぶりに関西への出張があって東京駅から新幹線に乗ったのですが、座席に座った瞬間、胸がジーンと熱くなってしまいました」

リニア・鉄道館が気になる碇ゲンドウ。やっぱり新幹線は特別です(©プロジェクト シンカリオン・JR-HECWK/超進化研究所Z・TX ©カラー)

新幹線にはちょうどいい異世界感がある。日常の中での非日常のような異世界感が、ファンタジーの世界にはよく似合う。

お互いに存在を認め合い、感謝し、そして相乗効果に確かな感触を感じる。これこそが幸せなコラボではないだろうか。

そんな幸せな感覚をまとっているシンカリオンだからこそ、皆から愛されるのだろう。これからも親世代をニヤリとさせるコラボで、名作のアニメキャラを子どもたちに伝えてくれるハブステーションであってほしいと願うのである。

さとう ようこ ライター、宣伝プランナー

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Yoko Sato

美術大学卒業後、クルマ会社のハウスエージェンシーにて広告宣伝・販売促進のクリエイティブディレクターを務める。転職した広告代理店に勤務していたときに担当していたゲーム会社から受託し、シナリオライターに。その後、顧問として家庭用ゲームソフトの広告ディレクターおよびコピーライターとなる。現在はゲーム会社出身のママ友に誘われ、エンターテインメント系デザインプロダクションにライター&プランナーとして参加している。

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