2022年発売!電気のスバル車「ソルテラ」の実力 トヨタ共同開発でもこだわるスバルの独自性

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
ワールドプレミアはオンラインで行われた(写真:SUBARU)

スバルは2021年11月11日、新型電気自動車(BEV)の「SOLTERRA(ソルテラ)」プロトタイプ車両のワールドプレミアを行った。

同車は2日前の2021年11月9日にトヨタがプロトタイプを日本で初公開した「bZ4X(ビーズィーフォーエックス)」の兄弟車となるモデルで、トヨタとの共同開発で生み出されたEV専用プラットフォームが採用されている(トヨタではe-TNGA、スバルでe-Subaru Global Platformと呼ぶ)。

トヨタ版となる「bZ4x」のプロトタイプ(写真:トヨタ自動車)

ボディサイズは両者ともに、全長4690mm×全幅1860mm×全高1650mm×ホイールベース2850mmで、最小回転半径は5.7mとなっている。サイズ感としては「ハリアー」や「フォレスター」に近い。

スバルは、2005年にスタートしたトヨタとのアライアンスにより「仲良くケンカしよう」を合言葉に、チーム全員が正直に、妥協せず、納得するまで議論を繰り返し、開発に挑んでいると言い、今回のbZ4X/ソルテラは、86/BRZ、GR86/BRZに続くアライアンス第3弾モデルとなる。共同開発ではあるものの、生産はすべてトヨタが担当すると発表された。

トヨタとのコラボで見えたスバルらしさ

ワールドプレミアで登壇したスバルの代表取締役社長、中村知美氏は「スバルの強み、トヨタの強みをそれぞれが惜しむことなく持ち寄り、互いの技術者が切磋琢磨することで本当にいいクルマ、いいEVが完成しました」と自信を示す。

そして、「このかけがえのない大地をもっと楽しむためのEV。それがこの、ソルテラです」と説明した。

「ソルテラ」の名はSOL(=太陽)と、TERRA(=地球・大地)からの造語だ(写真:SUBARU)

ソルテラという名前は、ラテン語で太陽を意味する「SOL」と地球・大地を表す「TERRA」を組み合わせた造語だという。「私たちを育み、私たちが暮らす、守るべきこの大切な大地と地球。その美しい大地に降り注ぎ続ける太陽の光」との想いが込められたものだ。

ソルテラが果たす役割は、単なる「BEVの新型車」というだけでなく、電動化が進むこれから「スバルが生み出していくEVの礎」となることにある。だからこそ「BEVになってもやっぱりスバルだ、と感じてもらえるクルマを」という強い決意で開発が行われた。

次ページスバルのアイデンティティがちりばめられた外観
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事