「マレーシア経由で米国の大学」という選択 米国留学を前提にしたプログラムがある

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2011年にマレーシアに引っ越し、しばらく中国語を習ったり旅行をしていたまどかさんだが、2012年に入り、クアラルンプール郊外にある、テイラー大学のオープンデイに参加した。広々としたキャンパスで、カウンセラーたちがきめ細かく相談に応じてくれた。

「このオープンデイの印象がとても良かった。そして、この大学では米国の希望の大学に入るために、カウンセラーが一人ひとりにつき、これまでに大学で取った単位を見ながら、さらにどの単位が必要になるかをアドバイスしてくれるシステムがありました」

2011年、テイラー大学に入学。米国への留学を前提にしたコース「アメリカンディグリープログラム」に入ることになった。

勉強量は、米国>マレーシア>日本

アメリカのキャンパスで友人と一緒に

「テイラー大学に入って驚いたのは、勉強をガッツリやることです。マレーシアではこんなにやるのか、と思いました」とまどかさん。

クラスメートの多くはマレーシア人で、そのほか、中東の学生や台湾人、韓国人などがいたが、日本人はただ一人。 「最初は数学など簡単すぎるかなと思いましたが、じき難しくなってきた。そして、後になればなるほど、楽しくなってきました。勉強しているという充実感がありました」

毎日宿題があり、やることが非常に多かったのが印象的だった。

たとえば、アカウンティング(会計)の授業では、1カ月分の企業の会計資料を元にファイナンシャル・ステイトメントを作る作業があった。課題の70%以上を取れていないと単位が貰えないため、ハードな勉強が要求される。筆記やエッセーが多く、授業内での討論も多い。英語は毎日エッセーを書かされる。宿題の量が多く、終わらせるのは大変だったという。同時期にマレーシアの中学に編入した妹も、勉強量の多さに苦労していた。

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