恋愛未経験32歳男性が新婚生活で知った妻の正体 「婚活から卒業したい」一心で選んだ故の悲劇

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ここまで話すと、よしゆきは言った。

「結婚生活らしいことをまったく経験せずに、バツイチになってしまったんです。今思い返せば、“彼女はなんで僕と結婚しようと思ったのかな“って。コロナじゃなかったら、旅行とかにも行ったんでしょうけど、結婚式も、旅行も、コロナが落ち着いてからと考えていたので、まずは入籍をした。それで、一緒に暮らしてみてから、こんなはずじゃなかったということの連続で」

「結婚相談所での出会いは、“目的が結婚“とはっきりしているからいいなと思ったんですけど、お付き合いをしている時間も短いし、相手を見誤ると、とんでもないことになると学びました」

仲人の経験からいえば、結婚相手を決めるときに大事なのは、付き合った期間の長さではない。

付き合った時間の短さが問題ではない

すでに成婚退会した女性なのだが、最初の結婚は29歳のとき。社内恋愛で4年ほど付き合った男性だったが、入籍3日後にDV夫に変貌し、離婚調停を経て離婚。彼女は36歳で再婚を決意し、半年間活動をした後に現在の夫に出会い、3カ月の交際期間を経て成婚。あれから4年経つが、子どもにも恵まれ、幸せに暮らしている。

私の相談所の、お見合いからプロポーズまで最短記録は2週間だ。男性、女性ともに私の会員で、成婚退会して1年後には妊娠がわかった。そのときの子どもは今は3歳。こちらも親子で仲良く暮らしている。

そうかと思えば、婚活アプリやイベント業者主催の婚活パーティで知り合い、結婚の話まで出ていた相手が実は既婚者だったという女性が入会面談に来たこともある。

私はこんな話をしてから、よしゆきに言った。

「婚活で大事なのは相手を見極める目。目利きができるかどうかです。最初の結婚は失敗したかもしれないけれど、そこで学んだことも多いはずですよね。それを糧にして、次は幸せな結婚ができる相手を選んでいきましょう。婚活はいっときのこと、でも結婚は一生のことですから、結婚できそうなお相手が現れたら、その方を多方面から見ていくことが大事なんですよ。つらい婚活から1日も早く卒業したくて、結婚できる相手と結婚してしまうと、失敗につながったりするんです」

その目利きのサポートをしていくのが、仲人の仕事だと私は思っている。よしゆきの婚活をこれからも見守っていきたい。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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