「iDeCoやNISA」で得をする人・しない人の差 なぜ銀行で投資信託を買ってはいけないのか

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つみたてNISAを始める場合、まず証券口座を開くところからです。証券口座の中にNISA口座を開く、という形になります。NISA口座は開設すると1年単位でしか金融機関を変更できないので、最初が肝心です。

なぜ「ネット証券」がおすすめなのか

つい、窓口に人がいて安心だから、という理由で「まずは銀行で」と思いがちですが、おすすめなのはネット証券。この一択と言っても過言ではありません。なぜなら、店舗や窓口がない分、手数料が圧倒的に安いからです。また、店舗型の証券会社や銀行で買えるのは多くても20種類程度ですが、ネット証券の場合は100種類以上の中から選ぶことができます。

ネット証券もいろいろありますが、ずばり初心者には楽天証券がおすすめです。画面操作がわかりやすく、つみたてNISAをしながら楽天ポイントが貯められます。また、証券口座とつみたてNISA口座を同時に申し込めるという点も便利です。パソコンがなくてもスマホから申し込めます。

ネット証券は100種類以上から選べるのが魅力、とお伝えしましたが、とはいえ素人だと「いったいどれを選べばいいの?」と途方にくれてしまうかもしれません。そこで、税理士・大河内薫が個人的におすすめの投資信託をご紹介します。

【おすすめの投資信託】
プランA:過去の運用成績がいいアメリカ株式でいくなら
・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

……S&P500に連動していて、手数料が最安!
・楽天・全米株式インデックス・ファンド
(【 愛称】楽天・バンガード・ファンド 全米株式)
……アメリカ主要500社だけではなく、アメリカ株式全体に連動!
プランB:アメリカを含む全世界株式で安定的成長を期待するなら
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

……手数料最安で、日本を含む世界の3000社に投資!
・楽天・全世界株式インデックス・ファンド
(【 愛称】楽天・ バンガード・ファンド 全世界株式)
……日本を含む世界の8000社に投資!
プランC:比較的ローリスクでいくなら(その分ローリターン)
・eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

……世界中の株式+債券や不動産にも投資!
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