市場は米国の利上げ開始を2022年9月と予想

他の中銀ははるかに速いスピード利上げを実施

米連邦準備制度の利上げ開始で市場が予想するタイミングは、世界の中央銀行との比較で極めて遅い。他の中銀は欧州中央銀行(ECB)を除き、はるかに速いペースで政策金利を引き上げると市場は織り込んでいる。

トレーダーは現在、来年9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25ポイント利上げを想定している。その時点までにニュージーランドの中銀は5回、カナダは3回、イングランド銀行(英中銀)は4回の利上げを済ませていることが金利スワップ市場に織り込まれている。

ただ、こうした予想は過度にタカ派的だという見方もある。プリヤ・ミスラ氏らTDセキュリティーズのストラテジストは19日のリポートで、世界の金融政策についての現在の論調に異を唱え、オーストラリアと英国の短期証券のロング(買い持ち)を勧めた。「フロントエンドの幾分のリプライシングに備える」必要を指摘した。

 

オーストラリア準備銀行も市場の利上げ予想に対抗した。スワップ市場が来年半ば頃の利上げ開始を織り込み始めたことを受けて同中銀は19日、特定の債券を空売りするコストを引き上げることで利上げを見込む賭けのコストを高める措置を取った。

英中銀については、市場の利上げ予想の急激な変化が際立っている。

英利上げ観測は「行き過ぎ」、経済が正当化しない-HSBC

TDセキュリティーズのリポートは「総じて、フロントエンドの動きについて市場のこれまでの織り込みは行き過ぎたと思われる」と指摘した。

 

原題:Fed Seen Well Behind as Global Race to Rate Hikes Hits Overdrive(抜粋)

More stories like this are available on bloomberg.com

著者:Edward Bolingbroke

関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事
  • コロナ後を生き抜く
  • 最強組織のつくり方
  • 最新の週刊東洋経済
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
トレンドライブラリーAD
人気の動画
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
日本製鉄は「巨人トヨタ」でも1ミリも譲らない
日本製鉄は「巨人トヨタ」でも1ミリも譲らない
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
「ニッポン半導体」敗北の真相
「ニッポン半導体」敗北の真相
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
勝ち組シニアと負け組シニア<br>定年格差

「45歳定年」発言に対し一部で猛反発。現実には法改正で70歳までの雇用確保が今春努力義務化されました。人生100年時代といわれる今、従来の定年はもはやなくなりつつあります。老後も働くシニアが第二の人生を勝ち抜くためにすべきことは何でしょうか。

東洋経済education×ICT