(第49回)【2011年度新卒採用戦線総括】「大学階層」により就職意識の差が明確に

✎ 1〜 ✎ 47 ✎ 48 ✎ 49 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

●偏差値だけでなく就職意識も高い上位校の学生

内定社数 大学グループ別(文系)
内定社数 大学グループ別(理系)
 大学階層別OB/OG訪問のデータを見た後に、大学階層別の内定社数データを見ると、かなり近い類似を示している。4月末時点で旧帝大・早慶クラスの文系学生は8割が内定をもらっている。上位私大クラスでは6割、中堅私大で45%、その他の私大では35%となっており、大学階層によって数字がはっきり分かれている。

 理系では、旧帝大クラスは学校推薦時期が遅めなことも影響してか、早慶クラスのほうが高い内定率となった。旧帝大クラスは文理で差が出なかったが、他のグループでは軒並み理系の方が高い内定率となった。その他私立大学グループも5割が内定を保有している。

 OB/OG訪問しなくても内定をもらう学生は多いが、OB/OG訪問をしている大学階層がおしなべて内定率が高い。  偏差値の高い大学が就職に有利ともいえるが、上位校の学生の就職意識は下位校よりも高く、Web依存でなく、自分で活動する姿勢が高い内定率につながっているともいえる。

 次回は、企業の採用手法について分析してみよう。学生に最終的に志望した動機を聞くと、それは「人」であることが多い。リクルーターやセミナーでの人事スタッフ、面接官の印象が大きな要素だ。はたして企業は、そんな学生の気持ちに応えるべく社内の採用スタッフを教育しているのだろうか。
HRプロ株式会社(旧社名:採用プロドットコム)
(本社:東京千代田区、代表取締役:寺澤康介)
採用担当者、教育・研修担当者をはじめとしたHR担当者のための専門サイト「プロ.com」シリーズを運営。新卒/中途採用、教育・研修、労務、人事戦略などの業務に役立つニュース、ノウハウ、サービス情報、セミナー情報を提供している。HR担当者向けのセミナーも東京・大阪で開催している。
HRプロ株式会社

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

 

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事