(第48回)【2011年度新卒採用戦線総括】面接に至る採用フローの変化を探る

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●プレエントリー数が急増した文系、あまり変化しなかった理系

プレエントリー社数(文系)
プレエントリー社数(理系)
 「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」と言うが、就活も確率に左右される。母数を多くすれば、チャンスは広がるはずだ。就活ではプレエントリー数を多くすれば確率が高くなる道理になる。もっとも実際には多くしても「下手な鉄砲、弾の撃ち損」になるから、多くして必ず有利になるわけではない。

 文系学生はプレエントリー企業数が多く、演習や実験などで多忙で就職意識が低くなりがちな理系学生は少ない。この傾向は2011年卒でも続いている。

 実際のプレエントリー企業数を見ると、文系では学生1人当たりの数が大幅に増えている。最も多いゾーンは昨年が「41~60社」だったのに対して、今年は何と「101~120社」。2倍である。100社以上にプレエントリーしても実際に活動できるのはせいぜい数十社だと思うが、学生たちの焦りが「何でもプレエントリー」という行動に走らせているのだろう。これまでプレエントリーが少なかった企業にとってはうれしい話かもしれないが、焦っている学生の質はさほど高くないはずだから、喜んではいけない。

 理系の動きはまったく異なる。最も回答が多かった「1~20社」が減少し、「21~40社」「41~60社」とわずかな伸びはあったものの、全体的な変化は認められない。理系学生は相変わらずのんびりしていたのだろうか。もっとも10月初旬に開かれた理系向けセミナーは活況を呈していたから、例年よりはるかに早く就活を始めていたはずだ。

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