「原子力潜水艦は必要か」総裁選4候補の考え方 河野氏、高市氏は前向き、岸田氏、野田氏は慎重

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松山キャスター:高市さんも原子力潜水艦検討すべきだということだが。

高市早苗前総務相:オーストラリアが持ったのは、原子力潜水艦は非常に高速度で遠くまで長期間行けるということ。南半球から西太平洋、東シナ海辺りまで視野に入れて安全保障環境をつくっていこう、こういうことなのだろう。日本の通常型潜水艦もなかなか優れもので、近海で使う分には十分だ。原潜に比べて音も小さい。日本は非常に高度な潜水艦を持っている。ただ、今後の国際環境、最悪のリスクとかさまざまなことを考えると、共同で少し長距離に対応できるものはあってもいいのではないか。ただし、原子力基本法との整理は必要だ。原子力の平和利用ということをどう整理するか。原潜保有は憲法違反にはならないと考えている。

(写真:FNNプライムオンライン)

課題は処遇改善と人員確保

松山キャスター:岸田さんは慎重姿勢ということか。

岸田文雄前政調会長:はい。原子力の技術は大事だ。ただ、原子力潜水艦について、日本の安全保障体制を考えた場合、どこまで必要なのか。AUKUS(オーカス)でのオーストラリアの原潜導入は、活動範囲が大変広いのが1つ大きな理由になっている。日本はどこまで必要なのか。通常型潜水艦は、静寂性等では原子力潜水艦と比べて優位性があるとの指摘もある。わが国の潜水艦体制の最大の弱点は人員の確保だ。秘匿性が求められる、長期間勤務につかなければならない、こういったことで人が集まらない。潜水艦体制の弱点である処遇改善、人員確保を優先的に考えるべきだ。

松山キャスター:野田さんも慎重な姿勢。

野田聖子元総務相:(原潜を)保有するつもりはない。非核三原則を堅持する国だと明確にしたい。現実的には、すぐに買って使えるような話ではない。国民の合意をしっかりと作っていかなければいけない中で、どのくらい(費用が)かかるかもわからない。そういう(原潜保有を)議論するのは無駄なことだ。

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