「水ETF」投資がやたら注目されるようになった訳 気候変動の影響が反映され次代の投資テーマに
9月に入ってから、アメリカの株式市場はいま一つパッとしないが、そんな中でも注目を集めているのが水ビジネス関連企業への投資だ。もともと「SDGs(持続可能な開発目標)」の一環であり、気候変動や世界の人口増加に伴って、水不足が深刻になっていることが背景にある。
例えば、つい最近もアメリカのカリフォルニアが干ばつに見舞われ、チョコレートの原料となるアーモンドの不作が話題になった。
言うまでもなく、水は食料問題と密接な関係がある。一方、近年は工業用水の需要が大きく、そして急激に増加しており、水を取り巻く環境は大きく変化しつつある。そこで、水をはじめとして環境重視のテーマなどに投資ができる「ETF(上場投資信託)」をいくつかピックアップ。その将来性について紹介してみよう。
水資源の枯渇は人口増加、気候変動、水紛争の原因?
水資源が枯渇するかどうかは、これまで国や地域によって大きな格差があったために、世界共通の課題にはなりづらい面があった。しかし近年、水資源の維持に重要な影響をもたらす「気候変動」が急速に表面化し、今や水資源の維持は世界共通の認識になりつつある。周囲を海に囲まれ雨が多い日本でさえも、将来的には慢性的に水資源の枯渇に悩むのではないか、とさえ言われるようになった。それほど気候変動の影響は大きいとみていいのかもしれない。
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