JR西「500系」新幹線、なぜ今も圧倒的人気なのか スピードとスマートさを追求した斬新デザイン

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500系は1997年3月に山陽新幹線の新大阪―博多間で「のぞみ」としてデビュー。同年11月に東海道新幹線の東京駅まで乗り入れを果たした。自慢の健脚を生かし、新大阪―博多間は最速2時間17分、東京―博多間を4時間49分で結んだ。東京駅6時ちょうど発の「のぞみ1号」の運用にも500系が充てられた。

2年後に「カモノハシ」登場

だが、東海道新幹線で活躍した期間は短い。1999年にはJR東海と共同開発した700系がデビュー。こちらは鼻先を短くしつつトンネル微気圧波を低減し、横揺れも減らすカモノハシのような先頭形状が特徴で、客室内も狭さを感じさせない工夫がなされている。

700系の山陽新幹線での最高速度は時速285km。スピードを追求する時代にいったんピリオドを打ち、居住性や乗り心地のよさ、費用対効果に重点を置くようになった。2007年にN700系が登場すると500系は先輩の300系よりも早く、2010年に東海道新幹線から引退することになる。同区間の座席数は1323席に統一された。

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