JR九州の「顔」787系、時代を超えたインパクト 斬新デザインと快適設備「九州特急」の概念確立

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JR九州の特急電車「787系」。グレーの車体に角張った独特な顔立ちだ (記者撮影)
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「カッコイイ」のか、「怖い」のか、それとも「愛嬌がある」のか――。鉄道車両の前面デザインを人の顔に見立てることがあるが、JR九州の主力特急車両「787系」に関しては、その形容の仕方が人それぞれに分かれそうだ。ダークグレーで角張った独特の顔立ちをガイコツに例える人がいれば、芸能人の誰々にどこか似ている……という声まであるようだ。

名門特急「つばめ」の名称で登場

787系は1992年7月に特急「つばめ」として鹿児島本線に登場した。名称の由来は1930年、鉄道省が東海道本線(東京―神戸間)に投入し、超特急と呼ばれた「燕」までさかのぼる。

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戦中に一度廃止されたものの、1950年に復活。スピードだけでなく、一等展望車を連結するなどサービス面も一流で国鉄を代表する列車だった。のちに西鹿児島駅(現・鹿児島中央駅)まで乗り入れることになるが、山陽新幹線が博多まで開業した1975年に廃止された。

787系の開発当時を知るJR九州の榎清一さん (記者撮影)

JR九州が名門「つばめ」の名を冠し、威信をかけて製造した787系には特急車両の概念を塗り替えるこだわりが随所に盛り込まれていた。4人用のセミコンパートメントやカフェバーのようなビュッフェ、グリーン車にはガラスで仕切られた「トップキャビン」、個室でL字型のソファーがある「サロンコンパートメント」まで備えた。

開発当時を知るJR九州の榎清一さんは「ホテル並みの設備にしようというイメージを最初から持っていた。博多から鹿児島までの4時間の運用を考えるとビュッフェはぜひ付けたかった」と話す。榎さんは車両製造に先立って、ビュッフェやグリーン席の実物大模型(モックアップ)の製作を担当している。

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