初公開!山手線29駅「真の実力」ランキング 乗り換え客も加味すると、別の姿が見える

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乗り換え動向は『都市交通年報』に掲載されているすべてのケースを算出した。

たとえば、新宿駅では山手線と中央線との間の乗り換え客をはじめ、山手線と小田急電鉄や京王電鉄、地下鉄との間の乗り換え客、さらには私鉄どうし、地下鉄どうしの乗り換え客も含めている。

なお、『都市交通年報』では各路線の正式な区間に基づいて乗り換え客数を掲載しており、この数値をもとにデータを集計した。

このため、JR東日本の路線どうしでは少々実態にそぐわない数値が現れる。一例を挙げると、渋谷方面からの山手線の電車が東京方面に向かう場合、正式には品川駅から東京-品川間の東海道線に乗り入れることとなるため、山手線の電車に乗ったまま直通する利用客も品川駅で乗り換えたものと扱われてしまう。

もっとも、品川駅で実際に山手線の電車と東海道線の電車とを乗り継ぐ利用客も存在するであろうから、こうした場合も基本的には全数を乗り換え客として計上した。

以上を踏まえて算出した乗り換え客数ランキングは非常に興味深い。乗降客数ランキングでは5位であった東京駅が1位に躍り出ている。

乗り入れる路線の数の多さもさることながら、実質的に東海道、中央、総武、京葉の各線と東海道、東北の両新幹線とこの駅を起点としている路線が多く、用語本来の意味でのターミナル(始発駅、終着駅)として機能しているからであろう。

このランキングで最も注目されるのは7位の田端駅だ。乗降客数ランキングでは26位と下位にあったにもかかわらず、山手線と東北線、つまり京浜東北線との間の乗り換え客が1日に55万4210人も存在するために一気に順位を上げた。

ただし、田端駅の「躍進」には注釈を付けねばならない。この駅の乗り換え客のうち95%に当たる52万6130人は、東北線東京・上野方面と山手線池袋方面との間を移動する人たちであるからだ。つまり、多くは山手線の電車に乗ったまま直通していると考えられる。

※初回公開時、田端駅での乗り換え客の52万6130人を「山手線池袋方面と京浜東北線大宮方面との間を移動する人たち」と記しました。正しくは上記のとおり、「山手線・京浜東北線東京・上野方面と山手線池袋方面との間を移動する人たち」です。おわびして訂正いたします。

なお、田端駅ほど極端な動向を示してはいないものの、乗降客数ランキングでは20位であった日暮里駅も乗り換え客数ランキングでは8位へと上昇している。

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