なぜ"水戸岡列車"が全国各地で増殖中なのか

しなの鉄道「ろくもん」も「ななつ星」のデザイナー

真田幸村の赤備えを連想させる、朱塗りの「ろくもん」の車両

「この車両で真田氏のように果敢に挑戦していく」――。しなの鉄道の藤井武晴社長はそう意気込んだ。

軽井沢と長野を結ぶ第3セクター鉄道・しなの鉄道は7月11日、観光列車「ろくもん」の運行を開始した。長野県ゆかりの戦国武将・真田家の家紋である「六文銭」が名前の由来だ。車両の床や家具にカラマツやヒノキなど長野県産の木材を使用することで、県産木材のPRも狙う。

全国の鉄道がこぞって採用

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水戸岡氏の代表作品である、JR九州の「ななつ星」(撮影:梅谷秀司)

3両編成の既存車両を1億円強かけて改造した。デザインを担当したのは水戸岡鋭治氏。豪華観光列車「ななつ星in 九州」を筆頭に、JR九州の車両デザインを多数手がけており、鉄道ファンのみならず全国的におなじみの存在だ。

その水戸岡氏がなぜ、しなの鉄道の車両をデザインしたのか。「小布施町でシャトルバスのデザインを手掛けるなど、水戸岡氏は沿線自治体の町づくりにも取り組んできた。そのご縁で観光列車のデザインをお願いした」と、しなの鉄道の担当者は語る。

水戸岡デザインの列車はJR九州だけでなく、今や全国に広がる。たとえば、水戸岡氏の出身地・岡山県では両備グループ傘下の岡山電気軌道のLRT(次世代型路面電車)「MOMO」、また同じく両備グループに属する和歌山電鉄で「いちご電車」「おもちゃ電車」「たま電車」などをデザインしている。

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