そうなんだ!「芸能界だって、実力1割、運9割」 プロの言葉に学ぶ「運やチャンス」のつかみ方!
世に出てくる人は、やはり、ということをやっているのである。
ギブ・アンド・ゲット
成功者や有名人は、ソファにふんぞり返ってインタビューを受けたりするのではないか。たくさん取材をしていると、一般の人からそんな質問を受けることもあるのだが、私の印象はむしろ逆である。成功者ほど、謙虚で腰が低く、サービス精神が旺盛なのだ。
考えてみれば、当たり前のことかもしれない。感じの悪い人間、正しくないことをしている人間を、応援しようとする人はいるか。短期的にたまたまうまくいっても、長期的には難しいだろう。そして彼らは同時に、誰よりも努力をしている。
――郷ひろみ(歌手)
郷ひろみさんは、私が子どもの頃、テレビのブラウン管の向こうにいたスターだった。スタジオでの激しいトレーニング後に行われた取材で顔合わせのとき、「郷です」という、独特の挨拶とともに笑顔で右手が差し出された。本当の話である。
取材でも、にこやかに、丁寧に、驚くほど気さくに、本当に何でも答えてもらえた。16歳でトップアイドルの座をつかんだが、若い頃はずっと“危機感”を持っていたという。
「何年かやってくると、なんとなく自分自身のことがわかってくるものです。歌も踊りも思った以上にダメだなって。このままじゃ、遅かれ早かれ僕は終わっていくと思いました」
だから、明確な目標を常に持っていた。そして、目標にしたものを手に入れるための人生のロジックがあった。それが、“ギブ・アンド・ゲット”。ギブとは、何かを得るために自分が注ぎ込む時間やお金、労力。そして注ぎ込んだ分だけゲットできる。
注ぎ込んだ時間が短ければ、手に入れられるものも小さい。情熱が大きければ、手に入れられるものは大きくなる。目標が大きいほど、それだけのことをしなければいけない。
「3日でできることは、3日で忘れると思うんですよ。ゴルフでもそうですけど、30分のレッスンでつかんだぞ!と感じることなんて、30分後にはきれいに忘れますから(笑)。1カ月でできたものは、1カ月で忘れる。3カ月も1年も同じ。でも。不思議と3年やると、やめようというレベルではなくなるんです」
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