ダニが死滅する9月こそ「寝具の手入れ」の好機だ 喘息やアトピー性皮膚炎のリスクが高まる時期

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お布団を天日干しをするとスッキリして気持ちがいいのですが、ダニを減らす効果はあまり期待できません。

布団たたきで叩いてもダニは駆除できませんし、むしろダニアレルゲンなどをまき散らすことに。お布団の中に入り込んでいた生きたダニが表面に出てくることも十分に考えられますので、天日干しをした後に、掃除機をかけるとより清潔になります。

お布団の天日干しは、乾燥による長期のダニ駆除にはつながりますが、天日干しをすれば清潔になると考えていたら危険です。

もし、ダニアレルゲンではなく「生きたダニ」を駆除したいなら、スチームアイロンが効果的。ダニは60度以上の熱で死滅するからです。

洗濯表示を確認してスチームアイロンをかけましょう。かけ終わった後は、死骸などを残さないために掃除機がけが必要です。

ダニの餌、ハウスダストを減らそう

まず、毎日換気をすることです。換気をして湿気がこもるのを防ぎ、ダニが繁殖しにくい環境を作ってください。

特に寝室などは念入りに換気をしましょう。フケなどが落ちたままにならないように、できるだけこまめに掃除機をかけるようにしましょう。

『暮らしが本当にラクになる! ベアーズ式家事事典』でも、掃除の「基本のき」は換気!とご説明していますが、本当に換気は大切。

換気をするだけでも立派な掃除!と私たちベアーズはお伝えしているほど重要です。

換気のポイントは、窓を2か所開けること。

ハウスダストやホコリは、歩いているだけで空気中に舞い上がります。
特に9月、10月は、粉々になったダニの死骸などが空気中に散乱。

掃除機をかけている人が、空気中に舞ったハウスダストを吸い込まないためにも、窓を2か所開け、空気の通りをよくしましょう。

『暮らしが本当にラクになる! ベアーズ式家事事典』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

窓を2か所開けることで、効率的に室内がキレイになるので、時短にもつながります。

ダニの対策1つとってもそうですが、1年中ダニ対策をしなければと考えると疲れてしまいます。しかし、ダニが増える梅雨、夏時期に市販のダニスプレーを使う、9月、10月は寝具をよく洗うとポイントを押さえていけば、家事の悩みは減らすことができます。

「家事をちゃんとこなせていない」、「時間がないし、頑張れない」など悩みを抱えてしまったり自信をなくしている方もいらっしゃいますが、「家事は完璧を目指さない」ことが大切。

家事をやらなければ、と追い込まれてしまうと疲れてしまって仕方ありません。

本書『暮らしが本当にラクになる! ベアーズ式家事事典』では面倒な家事をラクにするテクニックから、重曹の便利な使い方、すぐ片付く収納の基本などをご紹介しています。コツをつかみ、ぜひ日々の家事をラクにしてください。

高橋 ゆき 家事研究家

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たかはし ゆき / Yuki Takahashi

家事代行サービス「ベアーズ」の取締役副社長。家事研究家。キッズからシニアまで暮らしの向上を研究し、 家事のスペシャリストとしてテレビ・雑誌などで幅広く活躍中。 おそうじは、“楽ラク(楽しく、楽に)キレイ”をテーマに、 身近にあるものでさまざまなアイディアグッズを開発。 また、お掃除を、生活の知恵を伝える場であり、親子との コミュニケーションの場でもあるとして、親子で夫婦で楽しめる家事コミュニケーションを提唱。2015年には世界初の家事大学設立。2016年のTBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で家事監修を務める。書籍『暮らしが本当にラクになる!ベアーズ式家事事典』(アスコム)が好評発売中。

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