アフガン撤退「バイデン大統領」は何を語ったか バイデン大統領のスピーチを全文掲載
なぜアフガニスタン国民の避難をもっと早く開始しなかったのかという点に関しての懸念があるのは承知している。その理由の1つとして、アフガニスタン人の中には自国へ希望を持ち続け、すぐには国を離れたくないという人もいたという点が挙げられる。また、アフガニスタン政府、およびその支持者らが、いわゆる信用失墜の誘因を避けるために、われわれ大量脱出の計画をやめさせようとしたという点も挙げられる。
アメリカ軍はこの任務を通常通り、専門的、かつ効果的に遂行しています。しかし、それは危険を伴わないわけではない。この脱出を実行するにあたり、次のようにタリバンに明示した。彼らがわれわれの人員を攻撃したり、計画を中断させたりするようなことがあった場合には、アメリカの軍事プレゼンスは迅速に対応し、その対応は迅速かつ力強いものになるだろう。
必要に応じて、われわれ国民を壊滅的な力で守る。現在のわれわれ軍事任務は時間的に余裕がなく、範囲が限定されており、目的に焦点が当てられている。その目的とは、国民、および協力者をできるかぎり安全かつ早急にアフガニスタン国外へ脱出させるということだ。この任務が完了すれば、私たちの軍事撤退も終了する。私たちは20年にも及ぶ交戦ののち、アメリカ戦争史上最も長きにわたる戦争を終わらせることとなるだろう。
次の大統領にこの決断をさせないために
私はアメリカ軍に、他国の内戦で際限なく戦い続けて、死傷者を出し、人生を変えるような傷を負い、家族を悲しみと損失で打ち砕くことを求めることはできないし、求めない。これは我が国の国家安全保障の利益にはならない。アメリカ国民が望むことではない。過去20年にわたり多くを犠牲にしてきたアメリカ軍が受けるに値することではないのだ。
私は大統領に立候補したとき、アメリカ軍のアフガニスタンへの関与を終わらせるとアメリカ国民に約束した。それは困難で混沌として、完璧とは程遠いものだったが、私はこの約束を果たした。
さらに重要なことに、私はこの国に仕える勇敢な人々に、ずっと前に終わるべきだった軍事行動に命を懸け続けることを求めないと約束した。私が若いころベトナムに従軍したとき、われわれの指導者はベトナムで命を懸け続けることを求めた。
私の決断は批判されるだろう。しかし、この決断を後のアメリカ大統領に引き継ぐより、むしろ批判すべてを受けたいと思う。なぜならアメリカ国民にとって正しい決断だからだ。命を懸けてわれわれの国に仕える勇敢な兵士にとって正しい決断だからだ。そしてアメリカにとって正しい決断なのだ。
ありがとうございました。我が国の軍と、外交官と、危険な状況でアメリカに仕える勇敢なアメリカの人々に神のご加護がありますように。
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