アフガン撤退「バイデン大統領」は何を語ったか バイデン大統領のスピーチを全文掲載
6月にホワイトハウスでガニ大統領とアブドラ国家和解高等評議会議長をお迎えしたときも、7月にガニ大統領と電話で話したときも、私たちは非常に率直な会話をした。アメリカ軍が撤退した後、アフガニスタンが内戦を戦うためにどのような準備をすべきかを話した。政府の腐敗を一掃し、アフガニスタンの国民のために政府が機能するようにすることも。
われわれは、アフガニスタンの指導者たちが政治的に団結する必要性についても大いに語った。しかし、彼らはそのいずれも行うことができなかった。私はまた、タリバンとの政治的解決を図るための交渉についても求めた。しかし、このアドバイスは完全に拒否され、ガニ大統領はアフガニスタン軍が戦うと主張した。この主張は明らかに間違っていた。
残留すべきだと主張する人たちへの問い
だから私は、残留すべきだと主張する人たちに再び問いかける。アフガニスタン軍が戦わないのに、アメリカ人の娘や息子をあと何世代、アフガニスタンの内戦に送り込めばいいのだろうか。アメリカ人の命をあと何人分、アーリントン国立墓地に延々と並ぶ墓石に変えたらいいのか?その価値があるだろうかと。
私の答えははっきりしている。私は、過去に犯した過ちを繰り返したくない。アメリカの国益にならない紛争にいつまでも留まり戦うこと、外国での内戦を激化させること、アメリカ軍を延々と派遣して国を作り変えようとすること。このような過ちを繰り返してはならないのだ。なぜならわれわれには、この世界で無視できない、重要なことがほかにたくさんあるからだ。
われわれの多くにとってこれがどれほどの苦痛か、それについても認識を示したいと思う。われわれがアフガニスタンで目にしている光景、それは特にわれわれの退役軍人、外交官、人道支援活動家にとって、またアフガニスタンの人々を支援するために現場で時間を費やしてきたすべての人にとって、胸をえぐられるような出来事だ。
アフガニスタンで愛する者を失った人々にとって、そしてアフガニスタンで戦いわれわれの国に尽くしてくれたアメリカ人にとって、これは個人的に非常に深い出来事であり、私にとっても同様だ。
関係者がいるかぎり、私はこれらの問題に取り組んできた。私はこの戦争の間、カブールからカンダハル、クナール渓谷にわたり戦いが繰り広げられる中、アフガニスタン中を巡ってきた。