「死にたいほど苦痛」な学校に通い続ける子の本心 不登校になることができず追い詰められる
私は、小学4年生から5年生にかけて、物を取られたり、髪を乱されたり、仲間はずれにされたりといったいじめを同級生7人から受け続けていました。
毎日のように続く陰湿ないじめに耐え切れず、私の心は日に日にすり減っていきました。トイレに駆け込んで泣いたり、誰にも気づかれないように死のうとしたりすることも何度もありました。そんなことをくり返していくうちに、私のなかから「つらい」「苦しい」という感情すら消えていきました。
しかし、死にたいと思うほどに心が限界を迎えていても、私は「学校を休む」という選択肢を選ぶことはできませんでした。
なぜなら、学校へ行かず不登校になってしまったら、親に自分が「いじめられていること」がバレてしまうと思ったからです。自分が不登校になれば、親以外の人にも「あの子は、いじめられている子なんだ」と思われるような気がして、怖くなりました。
弱い子だと思われる
「学校へ行きたくない」と本当は思っていても、まわりから自分がどう見られるのかを考えると不安になり、私は不登校になることができませんでした。
結局、私はギリギリ心のラインを保ちながらどうにか学校に通い続けました。キラキラと学校生活を楽しんでいる友だちの横で、必死で「がんばれ」と自分に言い聞かせながら、まわりに合わせながら学校での時間をすごしました。今思い返しても、あのころはつらかったなと思います。
学校がつらくても不登校にはなれない子は、私だけではないと思います。かつての私のように学校を休むという選択をしたら、まわりからどう思われてしまうのかわからない不安や、不登校になることで弱いというレッテル貼られるのではないかと恐怖を感じている子もいると思います。
死にたいほど苦しい状況になっても「周囲の目を気にして、ひとりで抱え続けている子どももいるのだ」ということを、知っていただけるとうれしいです。(チョコレート・17歳)
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