「バーベキューは体に最悪の食べ方」医者語る根拠 ソーセージなど加工肉を多く摂るのもよくない

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日に当たったり、ストレスを受けたり、糖質を摂ることでもAGEは産出されますが、食べ物からも体内に入ります。だから、毎日の食事では、なるべくAGEが増えない調理法を心がける必要があります。では、具体的にどうすればいいのでしょう。

「AGEは、高温で調理するほど増える」と覚えておいてください。最もAGEが少ないのが生。次いで、蒸す・茹でる・煮る・炒める・焼く・揚げるとAGEは増えていきます。同じアジであっても、刺身で食べるより塩焼きにすればAGEは増えます。同じ豚肉でも、とんしゃぶのほうがとんかつよりAGEは少なく抑えられます。

揚げ物好きの人は、どんな食材でも天ぷらやフライにして食べたがります。たしかに、揚げ物は美味しいですね。でも、そうした食生活を送っていれば、いつの間にかAGEをたくさん溜め込んでしまいます。

普段から、生で食べられるものは生で食べてみましょう。火を通すにしても、せいぜい蒸したり茹でたりに留めましょう。このようにシンプルな食べ方をしていると、食材そのものの味がわかってきます。結果的に、調味料による味付け自体も控えめになって減塩につながります。

バーベキューではAGEがどんどんつくられる

ちなみに、バーベキューは最悪です。まず、バーベキューでは、素材を直火に近い高い温度で焼きますから、AGEがどんどんつくられます。そこには、焦げもできます。焦げには発がん物質が含まれます。

また、バーベキューでよく食されるフランクフルトやソーセージなどの加工肉には、亜硝酸ナトリウムやリン酸ナトリウムなど体に悪い添加物がたっぷり入っています。戸外での食事は開放感もあり楽しく、心の健康には寄与します。ただ、そこでどんな食材をどう調理して食べるかといったことが、体の健康を左右するということを忘れないでください。

これまで動物性の食材について述べてきましたが、植物由来の食材も健康を保つためには非常に重要です。

私たちの大腸には、1キログラムを超える腸内細菌が存在し、いろいろな働きをしています。その働きは、便秘など大腸内の問題を解決するにとどまりません。

実は、私たちの免疫を担う免疫細胞の7割が大腸にあります。大腸の調子が悪ければ免疫システムが正しく機能せず、がんやさまざまな生活習慣病を引き起こし、コロナのようなウイルスと闘う力も弱くなります。あなたの健康を考えるうえで、大腸の状態は非常に重要で、その状態を左右するのは腸内細菌なのです。

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