鋼材価格が大幅上昇 原料高が産業界を襲う



 資源高の背景にあるのは中国など新興国での旺盛な需要増。こうした地域に強みを持つ外需系企業であれば原料高はこなせる。だが、建設など低迷続く中、内需系では原料高というマイナス面が響き、収益が圧迫されることになる。

鋼材価格が4割も上がった08年は、日本経済全体で5・6兆円の負担増となった。「日本経済はリーマンショック前から景気後退入りしていたが、大きな要因が資源高だった。今後は国を挙げた原料権益の確保を考えるべきではないか」(山本氏)。

金額に加え、輸入数量も増える今年は、前年比で4兆円を超す負担増が試算されている。“持たざる”リスクが原料高として、日本経済を大きく直撃しそうだ。

(山内哲夫 =週刊東洋経済2010年6月12日号)

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