「30代年収別」で見る仕事とプライベートのリアル 300万、600万、900万…異なるライフスタイル

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一方、直接お客様から「ありがとう」の声をいただける職種も多く、憧れる方も少なくありません。給与だけでは決められないメリットとデメリットの両方が並ぶ仕事が多いのが特徴です。

ライフスタイルとしては、接客業だと土日以外でお休みを取る方が多く、友達と遊びづらい、婚活をしづらいといった声があがる一方、「空いている日にテーマパークへ遊びに行ける」「就業時間が周りと違うので居酒屋に入りやすい」など、勤務時間・日程由来の声が多く出ます。

30代年収300万円前後の企業は小売やサービス業に多い。遅くまで仕事をして「終わったら近くの牛丼屋でビール片手に夕食」という人も (イラスト:UKI)

年収とプライベートのバランスがとれる

「30代年収400万~600万円前後」の暮らし:全国を転々とするか、ワークライフバランス重視か

年収はそこそこ必要。でも、プライベートも大事にしたい。そう願う方が目指すことの多い年収帯が、年収400万~600万円の層です。業種としては運輸/郵便、医療/福祉業の方が多く属します。

総合職に就くと、30歳時点で迎えやすい年収帯で、ボリュームゾーンになります。出張や転勤など、全国を転々とするハードな職種から、シフト制できっかり帰宅できる職場までバラエティーがあります。中でも激務度が低めなのは、大学職員、商社の一般職などが挙げられます。

ホワイト企業であれば有給休暇をしっかり取れますから、たとえば「休みの日は音楽フェス。もしくは、会社が持つ保養所で安く一泊しちゃおうかな」なんて、オン・オフを切り替えやすいのも魅力です。

中堅の広告代理店など、「がっつりやりがい重視」の企業もこの年収層に入ります。「やりがいと年収」「オンとオフ」など、2つ以上の条件でバランスを取りたいと考えるのならば、幸せを感じやすい年収帯と言えそうです。

年収のボリュームゾーンで、仕事内容にもバリエーションがあるが、激務を避け、オンオフを切り替えやすい仕事は相当数ある  (イラスト:UKI)
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