1/1 PAGES
日本を訪れる外国人観光客(インバウンド)の拡大で潤う旅行業界。JTBはネットと店舗の相乗効果で取り扱いを増やしており、海外各地でM&Aも加速させている。6月に就任したばかりの髙橋広行社長に、今後の戦略を聞いた。
──海外からの観光客の増加をどう見ているか。
ビザの緩和が大きい。昨年のタイやマレーシアに続き、インドネシアの免除も視野に入る。ホテルや旅館も本腰を入れ、国と民間の連携で年間1000万人を達成できた。インバウンドも国内旅行に変わりはなく、国内宿泊市場が拡大する可能性がある。
──近年、JTBは「地域重視」を標榜してきた。
全国800店舗のJTBは従来、地域の客を旅に連れ出す営業が中心だった。2006年に地域ごとに分社化し、地域を訪れる客へのサービスにも力を入れる営業スタイルに転換した。日本の各地が潤ってこそ、海外旅行にも行く気になる。
──宿泊予約はネット専業の躍進が著しい。
われわれはウェブやコールセンターと連動した「クロスチャネル」で販売を推進している。宿泊だけならネット予約が便利だが、旅館での過ごし方などを相談できる機能は店舗にしかない。
昨年の宿泊販売3850億円のうちウェブ販売は1000億円で2ケタ成長したが、店舗での販売も他社のシェアを食って伸びている。
──海外のM&Aが多い。