コロナ後へ始動「ニューヨーク」家賃急上昇の衝撃 7割の人がワクチン1回目終了、経済活動を再開

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賑わいを取り戻すユニオンスクエアのマーケット(写真:LEON編集部)
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コロナ禍で刻々と変化するアメリカの現状をニューヨーク在住の元LEON編集部員、菅 礼子がお届けする本シリーズ。ニューヨーク州は1回目のワクチン接種を終えた人が70%を越えたことを受け、ほぼすべての制限の解除を発表しました。今回はコロナ後に向けて走り始めたニューヨーク市民の生活事情についてレポートします。

辛い時期を乗り越えたニューヨーク市は歓喜のムード

ニューヨーク州は1回目のワクチン接種を終えた人が70%に到達したことを受け、6月15日にアンドリュー・クオモ知事が会見を開き、ほぼすべてのCOVID-19による制限の解除を発表しました。これによりマスクの着用やソーシャルディスタンシングの確保、レストランの入場制限などが解かれました。

本記事はLEON.JPの提供記事です

当初は7月1日の経済再開を目指していただけに予想外のうれしい前倒しのニュース! 約1年3カ月前は地獄絵図と化していたニューヨーク市はどう変わっていくのでしょう?

パンデミックによりロックダウンが起こったのが2020年3月末。突然の経済シャットダウンと新型コロナウイルスによる死者が急増したマンハッタンの街並みを今でも思い出します。

スーパーは食料買い占めを目的とした人々で溢れ、毎日報道される右肩上がりに増えていく死者の数(3月末から4月前半にかけてはニューヨーク市内だけで一日約700人の方が亡くなっていました)に震え上がり、みんながナーバスになっていました。

その後、Black Lives Matterのムーブメントやアジア人襲撃のアジアンヘイトなど、本当にアメリカではパンデミックをきっかけにいろいろな社会の歪みがあらわになったと感じます。

あれから1年3カ月、ニューヨークは経済再開の宣言とともに着実にパンデミック前の生活に戻ってきていて、素直にうれしく思います。アメリカでは今年に入ってからワクチンの接種が高齢者を優先に始まり、その後急速に一般の人たちに広がっていきました。

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