弘中アナ語る小学校時代「休日は12時間勉強した」 記念受験で受けた慶應中等部に進学して得た事
中学受験に挑む子たちのモチベーションはさまざまだ。「絶対にこの学校に入りたい」とがんばる子、親の期待に応えたいと思う子、受験勉強そのものが楽しい子。弘中綾香さんは「あきらかに、塾での成績を上げたくて努力する子でした」と笑う。
中学受験をするかどうか、深く考えた記憶はない。「姉が受験したから自分もするんだろうな」と、小4の4月から大手進学塾に通い始めた。
慶應中等部は記念受験でした
第1志望は、地元の神奈川にある女子校だった。「といっても『絶対にここがいい』と思ったわけではなく、どちらかといえば母に誘導された感じ(笑)。私自身は『校舎がきれいだし、セーラー服の制服がかわいいし』くらいの気持ちでした」
それでも一生懸命勉強したのは、テストの成績で席順やクラスが変わったり、模擬試験の上位者の名前が冊子に載ったりすることが、ゲーム感覚で楽しかったからだ。
「小6の4月には『一日も休まずに勉強する』と決めた記憶があります。量をこなさないとできないタイプだったので、休日は一日12時間以上勉強しました。あんなにがんばって勉強したのは、人生であのときだけですね(笑)」
成績が伸びたこともあり、併願校の中に慶應義塾中等部を加えることになった。2月1日に受験した第1志望には無事合格。弘中さんは、ウキウキと「記念受験」に臨んだ。
「筆記試験はめちゃくちゃリラックスして受けました。でも2次試験は体育……。私、運動神経が本当に悪いので『これは落ちたな』って」
しかし、予想に反して合格。もちろんうれしかったが、周囲の「当然、慶應に入るもの」という空気に戸惑った。
「ずっとめざしていた第1志望に合格したのに、なんで行っちゃいけないの?という違和感はありました」