東映アニメが携わる「日・サウジ合作映画」の狙い 「ジャーニー」で人材育成、エンタメ発展目指す
日本の老舗アニメーション制作会社「東映アニメーション」と、サウジアラビアのアニメーション制作会社「マンガプロダクションズ」がタッグを組み、日本とサウジアラビアの合作映画『ジャーニー 太古アラビア半島での奇跡と戦いの物語』が6月25日より公開されている。
本作は古代のアラビア半島を舞台に、主人公のアウスが仲間たちとともに過酷な運命に立ち向かい、未来を切り拓くさまを描き出したアクションアドベンチャー。劇中には「ノアの方舟」「モーセの海割り」など、日本人にもなじみ深いエピソードも登場する。
サウジと日本がアニメーションを合作した、というプロジェクトの珍しさもあり、2019年の第72回カンヌ国際映画祭でプロジェクトが発表された際には、多くのメディアの注目を集めた。
予告編の再生回数は7000万回超
また、今年3月には、アラビア語、日本語、両方のバージョンの予告編を解禁。アラブ世界、日本はもとより、アジア、ヨーロッパ、北米、南米など、世界各国からの反響があり、その動画の再生回数は7000万回を数えたという。
制作は、東京とリヤドで実施。アラビア半島の文化と信念をベースとした映画の基本構成とコンセプトは、サウジアラビア籍のアニメ制作会社・マンガプロダクションズが担当している。それをもとに、迫力ある映像を東映アニメーションが作り出している。
監督を務めるのは『劇場版 名探偵コナン』シリーズや、『シドニアの騎士』などを手がけた静野孔文。脚本は『ONE PIECE STAMPEDE』や『ポケモン・ザ・ムービーXY 光輪の超魔神フーパ』などを手がけた冨岡淳広が務める。さらにキャラクター原案はゲーム「逆転裁判」シリーズの岩元辰郎。そして音楽を、アニメ「犬夜叉」のテーマソングなどを手がけた和田薫が担当するなど、一流クリエーターたちがスタッフとして参加している。
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