東急ハンズのツイートが予期せずバズった深い訳 「はやりのハッシュタグ」に乗っかってもダメ
今や企業がSNSを使って情報発信をすることは当たり前になりました。中でも利用者の多さから、大きな影響力を期待されがちなのが「ツイッター」です。
ただ、その影響力欲しさに、ツイッターを始めてもうまくいかないことがほとんど。新刊『共感で広がる公式ツイッターの世界:東急ハンズ流企業アカウントの育てかた』では、東急ハンズの「中の人」が、10年以上にわたって企業公式アカウントを運営してきた経験をもとに、企業が公式アカウントを運営する際の心構えや、フォロワーとコミュニケーションするための具体的なノウハウを紹介しています。
本稿では同書より一部を抜粋してご紹介します。
「バズらせてよ!」と言われたら…
ツイッターが普及し、その影響力の強さが広く世間一般に知られるようになったからでしょう。企業の公式アカウントの担当者には、周囲からさまざまな声がかけられます。激励、期待、応援などうれしい声もありますが、中にはツイッターの役割を勘違いした声も少なくありません。
そうしたお門違いな発言をされると、なかなかツラいものがあります。相手が直属の上司ともなればなおさらです。例えば、上司に「このネタ、ツイッターでバズらせてよ!」と言われたら、さあ、どうしましょうか?
「バズる」とは、SNS上であっという間に情報が拡散すること。今ではすっかりポピュラーな表現となったので、企業公式アカウントの「中の人」に、周囲から「バズらせて」という声がかけられることも珍しくないようです。
しかし、これはなかなかのプレッシャーです。なぜなら、狙ってできることではないからです。
にもかかわらず、さも簡単にできるかのように「バズらせてよ!」と軽く言われてしまったら、さあどうするか。
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