東急ハンズのツイートが予期せずバズった深い訳 「はやりのハッシュタグ」に乗っかってもダメ
狙った投稿はうまくいかず、予期せぬところで「バズる」のがツイッターです。
こんなことがありました。きっかけは、とある女子高生の「目に優しいグリーンノートを作ってほしい」というツイートでした。
不勉強ながら私はそれまで知らなかったのですが、「視覚過敏」という症状を抱えている方にとって、白い紙のノートは光が反射して眩しく、目が痛くなり文字も読みづらいという、切実な悩みがつづられていました。
しかし、緑の紙のノートであればそうした問題が起きないため、ツイ主さんは中学のときにお母さんが買ってきてくれたグリーンノートをまとめ買いして使っていたといいます。ところがその後、売っていたお店がなくなってしまったため、買えなくなった、と。通販で買えるグリーンノートはリングノートで、学校には持って行けないし……そうした悩みを切々とつづった彼女のツイートは、投稿当日に多くの「いいね」がつき話題になっていました。
後日、私がこのツイートを知ったのはフォロワーさんから教えてもらったからでした。
「ハンズさん、何とかしてよ」
そんなツイートを受けて、これは何とか力になりたいと文房具のバイヤーに尋ねてみたら、なんとすでにこの話題を知っていて、販売に向けて動き出していたことがわかりました。
件(くだん)のツイ主さんの切実な悩みに、文房具のバイヤーたちが「何とかしたい」との想いで検討し、グリーンノートは視覚過敏ではない人にとっても目に優しいという利点があるので販売する価値があると、導入を決断してくれたのです。
グリーンノートのツイートがバズったワケ
ツイ主さんがノートに関する悩みをツイートしたのは2019年6月9日。
その4日後、グリーンノート販売決定を確認して、私はまずツイ主さんにお知らせすべきだと思い、リプライを投稿しました。
そして、その数分後にノートの画像を付けて、次のようにツイートしました。
さらに、ノートの種類や取り扱い店について、連続でツイートをしました。この一連のやりとりが、ブロガーでnoteプロデューサーの徳力基彦さんの目にとまったこともあり、広く拡散されていきました。