国土200平米!イギリス沖にある「自称国家」の正体 西川きよし・三村マサカズが公爵、英政府も黙認

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この自称国家に対し、イギリス政府は1968年に圧力をかけた。住人を海上要塞から強制退去させようとしたのだ。

ベーツは威嚇攻撃を行なうなど反抗的な態度に出たため逮捕されてしまう。しかし、裁判所は「シーランド公国はイギリスの領海外にあり、イギリス司法の管轄外」と判断。これによって公国はイギリスとは別の国のようなものというお墨つきを与えられた形になったのである。ベーツは大いに喜び、憲法や国歌を制定した。

その後、ベーツは公国の金貨や銀貨、郵便切手を発行するなど“経済活動”を開始。さらに公式ホームページ上で公国の爵位まで販売し、粛々と国家運営を進めていく。爵位は伯爵位が約3万1000円、公爵位が約7万円で、日本でもお笑い芸人の西川きよしや三村マサカズ、漫画家の柳原満月などが購入して話題となった。

1978年にはクーデターを経験したが、首謀者のドイツ人投資家を国外追放にして乗り切った。さらに2006年には老朽化した発電機から火災が発生し、公国が半焼する災難に見舞われる。国土は壊滅状態に陥ったが、ベーツは私財をなげうって復興に尽力。公国はなんとか存続することができた。

そして2012年、ベーツが91歳でこの世を去ると、息子のマイケルが2代目シーランド公となり国家を継承することに。2017年には無事に建国50周年を迎え、ますます勢いを増している。

「リビングはベルギー、トイレはオランダ」の街

お店の入り口はオランダで店内はベルギー、自宅のリビングルームはベルギーでトイレはオランダ―。そんな複雑怪奇な町が実在する。オランダのバールレ=ナッサウという町だ。

バールレ=ナッサウはベルギーとの国境付近に位置している。町のなかにベルギーの飛び地を20カ所以上も抱えており、その飛び地のなかにオランダの飛び地があったりもするから、はじめて訪れた人は大混乱に陥る。実際、バールレ=ナッサウの地図を見ると、飛び地だらけでグチャグチャである。

これは国境線が複雑に入り乱れた状態になっているために起こる現象で、同じマンションの隣どうしで属する国が違ったり、レストランのテーブルを国境が分断しているといったケースがしばしば見られる。ただしオランダとベルギーはどちらもEU加盟国なので、両国間の移動は自由。いつでも入国手続きなしで国境をまたぐことができる。逆に言うと、この町では国境をまたがずに生活するのは極めて難しい。

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