泉谷直木・アサヒビール社長--首位陥落を顧客評価の低下とは認識していない
--「体育会系」の企業風土を変えたい、と話していますね。
体育会系でいけないのはみんなが右を向けば右、左を向けば左となるところ。やはり克服すべきさまざまな課題があるわけだから、それに対応できる異能が集まって各課題に専門的に対応できるようにしたい。目指すのは「知的体育会系」だ。
--就任会見では前社長(荻田伍(ひとし)会長)が「戦略、戦術面では社内でいちばん長けている」と、泉谷社長を評価していましたが。
若手社員の頃からトップに直接仕える時間が長く、トップの経営を5~6代にわたって見てきた。門前の小僧的なところも多少あったのだろうが、それでこのような評価をいただいたのかもしれない。
(聞き手:鈴木雅幸(本誌編集長)、倉沢美左 撮影:梅谷秀司 =週刊東洋経済2010年5月29日号)
いずみや・なおき
1948年生まれ。京都産業大学法学部卒。72年アサヒビール入社。86年から10年間広報マンとして活躍。経営企画部などを経て2003年取締役に就任。10年3月から現職。ビール会社の社長としては珍しく、営業の経験が短い。
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