意味がないのに横行しているムダな仕事トップ3 朝9時に全社員が出社しても1円にもならない

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仕事がなんとなく用意されている「場」は、今後どんどん減っていきます。それに応じて、「わたしはこれをやります」「この打ち合わせには出ません。その時間にこれをしたいからです」というように、主体的に取り組まなければそもそも仕事が成立しない状態になりつつあります。

このように仕事のあり方が根本的に変化していることを肌身で感じている人は、とても増えていると推測します。すでに僕たちは、既存の価値観を「疑う」からはじめる時代に生きているのです。新型コロナウイルスの出現は、僕たち1人ひとりの変化を、さらに社会全体の変化を、いやおうなく加速させていくでしょう。

常識を疑うことが、あなた自身を変える

新型コロナウイルスの出現以降、仕事の前提条件は変わりました。僕たちはこれまで以上に「あたりまえ」を疑い、新たな価値をつくっていく必要があります。朝9時に出社すること、報告だけの会議に出ること、毎日会社に行くこと。すべてを「疑う」からはじめるときなのです。

「なにか引っかかるな……」

「どうしてこうなるのだろう」

世間の「あたりまえ」に対して疑問を持つ。それはすなわち、一歩前へ進んだと考えること。「あたりまえ」に対して疑問を持ったとき、あなたはすでにおおいなる成長への一歩を踏み出しています。この事実を、まずは共有しておきたいと思います。

『「疑う」からはじめる。』(アスコム)書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします

時には「なぜそんなこともわからないんだ」「そんなことは常識だろう」と怒られることもあるでしょう。でも、「あたりまえ」という思い込みに疑問を感じることは、自分が変わっていく過程において、重要なシグナルです。勇気を出して、あなたのなかに生まれた疑問を大切にしなければなりません。そんな自信と勇気を持つ方法についても、僕の最新刊『「疑う」からはじめる。』に書いています。

「あたりまえ」に縛られたら、思考は停止します。思い込みを捨て、自分の頭で自由に思考し、少しずつ行動に変えていきましょう。一歩足を踏み出すだけでも、結果はまったく変わっていきます。さあ、いまこそ「疑う」からはじめましょう。そうすれば、あなたの人生はぐんぐん輝きを増していくはずです。

澤 円 圓窓代表取締役

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さわ まどか / Madoka Sawa

元日本マイクロソフト業務執行役員。立教大学経済学部卒。生命保険のIT子会社勤務を経て、1997年日本マイクロソフト入社、2006年にマネジメントに職掌転換。幅広いテクノロジー領域の啓蒙活動を行うのと並行して、サイバー犯罪対応チームの日本サテライト責任者を兼任。2020年8月末に退社。2019年10月10日より、圓窓代表取締役就任。2021年2月より日立製作所Lumada Innovation Evangelist就任。琉球大学、武蔵野大学にて客員教員を務める。著書に『個人力』『「疑う」からはじめる。』他。

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