ホノルル高速鉄道輸送機構(HART)は、オアフ島内で建設が進んでいる鉄道システムについて、今年末までには一部区間での運行を開始する可能性があると発表した。新たにHARTの最高経営責任者(CEO)に就任したロリ・カヒキナ氏は、「鉄道システムはオアフ島西部のカポレイ地区からアロハスタジアムの区間で駅舎の建設なども完成しており、年末までには一部の区間での運行を開始することができる可能性がある」としている。
もっとも、ホノルルの鉄道はこれまで何度も開業が延期しており、年末までに開業できるかは半信半疑といったところだ。
一方で、順調に進んでいるのが新型コロナウイルスのワクチン接種だ。成人向けだけでなく、 4月下旬には16歳以上の若年者にも始まり、今や1回の接種を終えた人の割合は69%、2回の接種を終えた人は州の半分を超えた。最近の感染者数は、オアフ島でも1日20人前後、ハワイ州全体でもここ数日30〜40人前後という状況で、日本と比べると圧倒的に少ない。
昼時のレストランは30分待ちも
バイデン大統領がマスク不要と発表した後も、イゲ州知事は「まだマスクは付けていたほうがいい」と慎重姿勢を崩さなかったが、5月25日の祝日(メモリアルデー)前には、屋外でのマスクは不要ということになり、街は一気に元気を取り戻した。
ワイキキのレストラン内では、たくさんの人が食事をする姿も見え始めた。5月になるとランチ時間は30分待ちという店も出てきた。ワイキキビーチもちょっと前までは、あまりの人の少なさに遊んでいるのは地元の人だけという特異な状況だったが、最近は多くの観光客が海水浴やビーチでくつろぐいつもの光景に戻った。
ホテルの稼働率も3月下旬頃から上昇している。アメリカ本土からの旅行客が増えているためだ。アメリカ人の他国への旅行が制限されているという要因もあるだろうが、アメリカ人がバケーション先として選んでいるのが、ここハワイである。
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