レンタカーの数も不足気味だ。コロナ禍で需要が極端に減ったため、レンタカー会社が車を処分してしまったためだが、ここにきて一気に観光客が戻りレンタカー社も車の調達に躍起だ。一般の人が余剰の車を貸し出して小遣い稼ぎをしているという報道もあるほどだ。
メモリアルデーの3連休は、アメリカにとって夏本番の象徴である。公立学校はメモリアルデー前に休みとなり、9月のレイバーデーまで3カ月の長期にわたる夏休みとなる。通常ならこの3連休は、親族や仲間同士でビーチや家の自宅に集まってBBQパーティーをする。人気のアラモアナビーチは早朝から場所取り合戦となる。今年はずいぶん人が戻ってきた。アラモアナビーチやワイキキビーチだけでなく、オアフ島のキャンピングスポットとして人気のあるワイマナロビーチにも人が集まっている。
人気イベントが次々と復活
そして夏に向け航空業界もも少し賑やかになってきた。LCCのジップエアーは7月21日から10月27日、成田から毎週水曜、ホノルルからは毎週木曜に運航が再開した。また、ANAも2019年に就航したエアバスがまた8月のお盆の時期の運航を決めた。
それだけではない。休止されていた大型イベントも復活し始めた。サーフィンやカヌー等のオーシャンスポーツ大会の開催が可能となり、ハワイ最大の夏の祭典「デュークスオーシャンフェスト」が8月21〜29日に開催される。
その後のイベントも目白押しだ。例えば去年は中止になっていた12月のホノルルマラソンも今年は12月12日に2年ぶりに再開される。またアメリカカレッジフットボールのプレーオフに該当する「ハワイボウル」が今年のクリスマスイブにオアフ島で開催の予定だ。ウクレレ愛好家としても知られる関口和之氏による「ウクレレピクニック」も通常2月に行われるものを9月を目処に開催延期、「ホノルルトライアスロン」も11月に延期開催という形で、年後半には通常の生活に戻ってくる見込みが出てきた。
夏本番に向け、一気に街が明るくなり、マスク姿もなくなってきているワイキキ。あと足りないのは、アジアそして日本からの観光客だ。以前はいたるところで見かけたトロリーバスも、今はアメリカ人を乗せたバスが、真珠湾方面に走るのを見かける程度。日本のワクチン接種も増えていくことにより、ハワイにやってくる旅行客が増える日は遠くないと信じたい。
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