「ゆったりした所作の人」が周囲の信頼を得るワケ ビジネスパーソンとしての品位が見られている
人には、それぞれ癖があります。自分で自覚している癖もあれば、無意識のうちにやってしまっている癖もあります。自覚している場合は、気をつけることもできるのですが、無意識に出てしまう癖は、自分では気がつかないうちに、人に不快感を与えていることもあります。
それが、「顔や髪を触る」癖です。顔や髪を触る頻度や触り方にもよりますが、会話中あまり頻繁に顔や髪を触っていると、見ているほうが気になってしまうものです。
CAがサービス中、髪や顔を触るのはNGです。「髪を触ることは、不潔である」という認識をお持ちの方は少なくありません。お客様からいただくコメントの中にも、「CAがサービス中、顔にかかる前髪を気にして、頻繁に手で触っていた。不潔だ」というお声があるほどです。
髪をタイトにまとめ、前髪が顔にかからないようなヘアスタイルがマニュアルで規定されているのには、そんな理由があるからです。
安心感と信頼感にも影響する立ち居振る舞い
顔や髪を触ってはいけない理由は、それだけではありません。髪を触るということは、深層心理的に、緊張している、退屈している、恐怖を抱いているなどの表れとも言われますが、会話中、顔や髪を頻繁に触る行為は、自信のなさの表れでもあります。顔や髪だけではありません。忙しなく手を動かしたり、足を揺らしたりすることも同様です。
CAはサービス要員であると同時に、保安要員でもあります。CAが顔や髪を触っていると、衛生上清潔感が損なわれるだけでなく、自信なく見えてしまい、お客様を不安にさせてしまうのです。
これは女性に限ったことではありません。男性もひげや顎周りをよく触る癖がある人、髪をかき上げる癖のある人を見かけます。プライベートでは、素敵なしぐさとして映るかもしれませんが、ビジネスシーンにおいては、おすすめできません。
強いメンタルを持つビジネスパーソンは、多少自信がなくても、自信があるように振る舞うパフォーマンスも時には必要です。顔や髪に手をやらない、堂々とした立ち居振る舞いは、相手にさわやかさと清潔感を与えるだけでなく、安心感と信頼感も与えるのです。
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