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アルピナB5とB7に見た高性能と快適の異次元両立 ゆったりした高級車ながら恐ろしく速く鋭く走る

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  • 田中 誠司 PRストラテジスト、ポーリクロム代表取締役、VisionVoice取締役、PARCFERME編集長
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これがアルピナB5とB7の内外装だ!


  • (筆者撮影)

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あいにくの雨で、ところどころ濡れ落ち葉が重なる路面コンディションだ。タイトコーナーにおいて、あえて早めにアクセルペダルを奥深く踏み込んでみる。4WDであるものの、エンジンパワーは後輪に優先的に伝わって、ディファレンシャルがロックしてテールを振り出す。

もちろん、スピンアウトに至る前に電子制御デバイスがストップをかけてくれるのだが、運転手の腕とコンディション次第では積極的にダンスを楽しめる性格の持ち主であることがわかる。

ひと汗かいたところで高速に乗って帰路につく。100km/hのエンジン回転数は約1400rpmにすぎない。ゆったりとした高級セダンの世界に包まれてリラックスできる。

1000rpm台からタコメーターのゼブラゾーンが始まる6500rpmまで、このエンジンは全域で個性的な響きを発する。これなら、味わい尽くすにはかなりの時間を要するに違いない。車好きの感性を末長く刺激し続けてくれるなら、1898万円(車両本体価格)の使い道として悪くないのではないか。

B7_低速では贅沢、高速では盤石

より大型でラグジュアリーなサルーンがB7である。B5と比べ180kg重くなっているが、エンジンとトランスミッションは基本的に同じだ。にもかかわらず、これほどキャラクターが違うものかと驚かされた。エンジンの感触も足回りの感触もB5とはまったく違う。

エンジンは最高出力が608psに絞られているほか、タコメーターを見るとゼブラゾーンがB5の6500に対してこちらは6000rpmからはじまる。B5と比較して高回転での迫力は控えめだが、排気音はさらにクリーンな音質に調律されている。そして低回転ではひたすら息を潜めている。

電気自動車の無音ぶりともまた違う、もっと“穏やかな無音”とでも言うべき不思議な静けさが、低回転で回るアルピナB7のエンジンには感じられた。世の8気筒エンジンの水準を超えたスウィートさを味わえる。

足回りは金属製スプリングを備えるB5リムジンと異なり、エアサスペンションが奢られている。ドライビングモードで「コンフォートプラス」を選べば、路面の起伏をほとんど完全に遮断したような快適性を得られる。

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