逆境も笑って乗り越える「強い心」を鍛える4秘訣 「決めて、宣言し、行動、振り返る」を繰り返す

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自分で決めて踏み出していくことが本当に重要なのだと、あらためてみなさんの行動を通じて教えられました。人は決断して、未来に向かって果敢に進んでいくしかないのです。

そして、大きなマイナスを背負いこんだときに「自分は今どうすべきなのか」とその状況を受けとめ、自分をポジティブに導いていく心の持ちようが大切なのだなとも強く感じました。

「決めて、宣言し、行動する、振り返る」を習慣に

では、どうすればそんな心を持てるのか。誰もが、最初から強い心を持っているわけではありません。私も基本、ガラスのハートの持ち主です。だから、それはもう少しずつ鍛えていくしかないのだと思います。

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「決めて、宣言し、行動する、振り返る」を繰り返していくうちに、だんだんと自分をポジティブに導いていけるのでしょう。文句をいったり不安にとらわれていたりしても、つらさが増すだけで、解決に向かうわけではありません。

ならば、自分で「自分にとっての正解」を決め、まずは宣言する。「自分の正解」を言語化し、自分を客観的に見つめる。そして宣言したことに毎日取り組み、取り組んだ成果を振り返り、気づきを得る。そうやって、習慣に変えていく。

習慣になっていれば、自分が決めた道をこつこつと歩いていくことができる。そうすることで、自分を成長させることができ、結果として自分に自信が持てるようになるのです。

このプロセスを繰り返し続けていると、たとえまわりで何が起こっても、自分が決めた道をときに迷いときには失敗しながら、最終的には自分の意思に自信を持って進んでいけるようになるでしょう。

自分を導く「Lead the self」という生き方に踏み出すにあたり、まずこの姿勢をみなさんに知ってほしいと思います。

伊藤 羊一 武蔵野大学アントレプレナーシップ学部 学部長

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いとう よういち / Yoichi Ito

アントレプレナーシップを抱き、世界をより良いものにするために活動する次世代リーダーを育成するスペシャリスト。2021年に武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(武蔵野EMC)を開設し学部長に就任。2023年6月にスタートアップスタジオ「Musashino Valley」をオープン。「次のステップ」に踏み出そうとするすべての人を支援する。また、Zアカデミア学長として次世代リーダー開発を行う。代表作「1分で話せ」は60万部のベストセラーに。

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