川内原発"初合格"でも置き去りの課題と懸念

これで安全が保証されたわけではない

7月16日の記者会見で規制委の田中委員長は「大きな山を越えた」と語った(撮影:今井康一)

“大きな山”を越えた後には、何が待ち受けているのか──。

原子力規制委員会は7月16日、九州電力の川内(せんだい)原子力発電所1、2号機が新規制基準に適合していると認め、事実上の合格証に当たる審査書案を了承した。

規制委は昨年7月に新規制基準が導入されて以来、12原発19基の審査を行ってきたが、審査書案の作成は初めてだ。規制委の田中俊一委員長は会見で、「川内原発にとっても、最初の審査書案がまとまったという意味でも、大きな山を越えた」と語った。

再稼働までになお必要な手続きが残るが、川内原発が新基準導入後、最初の再稼働となるのはほぼ確実。ただ、時期は流動的だ。

再稼働のタイミング

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新基準導入後、最初の再稼働となりそうな川内原発

今後の手続きとしては、7月17日から30日間、一般から科学的・技術的意見(パブリックコメント)が募集され、それを踏まえて正式な審査書が8月中にもまとめられる。

その後、規制委は、審査結果について地元へ説明に行く。説明会は、立地自治体の鹿児島県薩摩川内市をはじめ5カ所程度で開催されるが、日程は未定。別途、安倍晋三内閣も地元に赴き、再稼働に理解を求める。それらを踏まえ、同市と県の首長、議会が審査書に同意するか判断する。両首長は再稼働に前向きだ。

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