東大は「ジェンダー改革」で何を変えたいのか 女性が新体制の過半数になった最高学府の覚悟

学生の女性比率は3割、本来は5割がいい
━━4月に就任して数カ月たちました。まず理事・副学長に決まったときのご自身の受け止め方と、周囲の反響はいかがでしたか。
周りはわからないが、自分はびっくり。東大では研究科長(学部長)になって、その中から理事や副学長になるのが通常。私はそういう典型的なキャリアパスを経ての就任ではない。決断したのは藤井総長だが、期待の高さがわかった。総長の信頼を無駄にしないようにしたいし、抜擢なら、なおさらがんばらないといけない。
私を任命したのは、女性を含め「ダイバーシティが大学に必要なんだ」というメッセージであり、真摯に受け止めている。自分なりに国際教育関連では現場での知識・経験がある。今までとは違うリーダーとして、同僚のみなさんと相談しながらやっていこうと思う。周囲からは「がんばれ」「いってこい」などたくさんのメールをいただいて励まされた。
━━学部学生の女性比率は現在約2割。これを何年までに何割にしたい、という目標はありますか。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら