豊田通商、「近大マグロ」をビジネスに 近畿大学と協力、クロマグロの卵から稚魚まで育成
ではこの取り組みがうまくいけば、マグロを安く食べることができるのか。
稚魚の輸送段階での死亡率を減らすことで多少の効率改善は見込めるものの、養殖マグロ、しかも完全養殖となれば、3年間丸々のえさ代ほか、莫大なコストがかかっている。コストという意味では、天然モノよりも確実に高い。しかも、高い品質とブランドを保つ近大マグロは、高級品だ。一方、完全養殖が増えてこなければ、天然マグロも養殖マグロも数が激減し、価格が高騰する可能性は高い。
結論としては、非常に安くなることはないかもしれないが、価格が暴騰し、まったく手が届かなくなるという事態を防ぐ、一助にはなるだろう。おいしいマグロがこの先も食べられるか。消費者にとっても関心はつきない。
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