知るとハマる「リーバイス」ヴィンテージの深い沼 人気再上昇の実用に耐える主要4モデルを解説

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◆501®XX

<風格で語るなら絶対に“XX”>

狙うなら穴あきなどダメージのないグッド・コンディションを。色落ちも適度な一本なら、買って即、本格的なヴィンテージスタイルが楽しめます(写真/高橋敬大)
この一本は革パッチこそ失われていますが、それ以外は極上のクオリティ。こんなXXに出会ったら、ぜひ手に入れたいもの(写真/高橋敬大)

ヴィンテージ501®を語るうえで王道のXX(ダブルエックス)はハズせません。とかく年代の古さで語られがちなヴィンテージXXですが、それだけがこのカテゴリーの魅力ではありません。そこで注目したいのが第2次大戦後のXX。ヴィンテージらしい貫録と日常的にはける実用性を兼備しているところがポイントです。

というのも、あまりに古いXXは歴史的価値こそあるものの、耐用年数ギリギリの個体も少なくないとか。それに比べ大戦後のモデルなら、デニム繊維がまだまだ現役クオリティーのヴィンテージが数多く存在していると言われているのです。

大文字「E」表記の赤タブは、ヴィンテージの証のひとつです(写真/高橋敬大)
501®における本格ヴィンテージを表すイエローの綿糸使いに注目。このモデルにはほんのりポケットのアーキュエイトステッチにイエローが残っています(写真/高橋敬大)
ヴィンテージ・デニムといえば「赤耳」。この年代のモデルの耳はやや細幅がポイント(写真/高橋敬大)
ドーム状のボタン留めと、ウエストトップのステッチがシングルであるのも特徴です(写真/高橋敬大)
もちろんヒップポケット裏には隠しリベットが。刻印入りであることがオールドであることを物語ります(写真/高橋敬大)
1947モデルの赤タブは片面ロゴ(一説によると1936~52年までは片面仕様)(写真/高橋敬大)

501®XXの特徴

写真の1本はいわゆる1947年モデル(1953年まで製造あり)。現在のLVCシリーズでも高感度な人に支持されているのが、この47モデルです。特徴的なディテールも出そろった501®の完成系と言われるマニア垂涎の1本は、後年モデルのテーパー型とは異なる味わいがある、男前なド・ストレートレッグが特徴的。

またヴィンテージの501®XXは、生デニム時代のモデルゆえ、洗濯を経ることで生地がかなり縮みます。そのため、サイドシームが正面付近にまで回るネジレも味わいのひとつ。そんな濃厚テイストと野太いストレートの1本は、シンプルなトップスとでも着こなしに強い存在感をプラスしてくれるわけで、男前ジーンズの筆頭格と言えるでしょう。

※今回取材協力をいただいた原宿のヴィンテージショップ、ベルベルジンでは第2次世界大戦後~1950年代501®XXの取り扱い価格帯は、約10~40万円

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