何歳からでもチャレンジできるコミュニティを トレイルブレイザーとライフシフトからの学び

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多様な人がいて、それぞれの個性を生かせるのが理想(写真:kou/PIXTA)
創業20年で従業員数5万人。世界最大級の顧客管理(CRM)ソフトウェア企業であり、GAFAに並ぶ巨大IT企業であるセールスフォース・ドットコム。同社のユニークな、成長と社会貢献を両立させるという企業文化を、創業者マーク・ベニオフ氏がつづった『トレイルブレイザー 企業が本気で社会を変える10の思考』が話題になっている。そして、2016年10月に刊行され、「人生100年時代」旋風を日本に巻き起こした『ライフシフト 100年時代の人生戦略』は、現在も多くの人に読まれ続けている。
今回は、ジェンダー平等をミッションとして、コミュニティ事業やクラウドファンディング事業を展開する株式会社Kanattaの井口恵氏に、『トレイルブレイザー』と『ライフシフト』を参照しつつ、さまざまなコミュニティづくりなど、自身の思いについて語ってもらった。

 

炎上覚悟で理念を貫けるか

私が『トレイルブレイザー』を読んで、強く印象に残ったのは、マーク・ベニオフさんの「平等」という価値観へのこだわりでした。

たとえば、インディアナ州議会がLGBTQの差別を認める法案を可決した際、ベニオフさんは、ツイッターに反対の意思を投稿した話がありましたが、これは強い信念がなければできません。

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私は「ジェンダー平等」を掲げて、Kanattaを立ち上げました。「ジェンダー」や「フェミニスト」というワードには、過剰反応をする人が多く、特にSNSでは炎上しやすいため、会社の印象が悪くなるのではという葛藤もあって、勇気がいります。

ベニオフさんは、もっと規模の大きな組織を率いている影響力の大きな方ですが、そういったことを覚悟のうえで意見表明されています。尊敬しますし、私自身、引き続き声をあげていこうと背中を押された気持ちになりました。

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