何歳からでもチャレンジできるコミュニティを トレイルブレイザーとライフシフトからの学び

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「ドローンジョプラス」ではまず、登録した参加者にドローンに関する法律の勉強会や、弊社独自の検定を受検してもらいます。その後、弊社が受注した案件に対して募集をかけ、業務委託の形で仕事をお願いしています。人材派遣に近いですね。

ドローンに注目したのは、成長産業であり、まだ女性が参入していない分野だからです。どのデータを見ても、今後2倍以上のペースでドローンの市場が伸びていくとわかっている中で、まだそこで活躍している女性が少ない。ドローン操作には、男女の能力の違いは関係ありません。女性だけのドローンのコミュニティがあれば、スケールできると考えました。

また最近は、女性チームによる人工衛星打ち上げをめざす「コスモ女子」というプロジェクトにも挑戦中です。最近は超小型衛星が登場していて、打ち上げにかかる費用は数千万円レベルにまで下がってきました。

今後は宇宙産業が民間にも降りてきて、JAXAだけでなく、民間企業が参入できるようになっていきます。宇宙産業で働く人も増えるでしょう。その中でも女性の雇用を増やしていきたいと思っています。

ジェンダー不平等だからこその利点

女性だけのコミュニティを運営することは、最初からマーケットの半分のみを狙うということにもなり、つねに葛藤もあります。利益を考えるなら、最初から男性もターゲットにしたほうがいいですから。しかし、ジェンダー不平等である日本だからこそ、女性だけのコミュニティを作っていることが強みになる部分もあります。

日本は、海外から男尊女卑の国だと思われています。日本のジェンダー・ギャップ指数は、G7諸国の中ではずっと最下位です。ジェンダー先進国とされる諸外国には、女性役員を4割にしなければならないという指標で取り組んでいる国もあります。一方で日本は、ほとんど何もしていませんし、「女性管理職3割」という目標も未達のままで先送りしている状況です。

海外のメディアに弊社のことを取り上げていただいたときには、女性が女性のために起業して頑張っているということが評価され、応援のメッセージを数多くいただきました。私は、海外展開も見据えていますので、将来的にはスケールできる可能性があると思っています。

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