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「糖質制限ダイエット」を勧めないこれだけの理由 白米をやめ玄米にすれば大腸がんリスクも減少

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  • 津川 友介 カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)准教授
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糖質制限ダイエットをしている人の中には、肉などの蛋白質の摂取量を増やすことで満腹感を得ている人が多いと思いますが、肉は食べすぎると大腸がんのリスクを増やしてしまうなど健康に悪影響があります。そもそも、不溶性の食物繊維が豊富に含まれる「茶色い炭水化物」の摂取量が減ること自体も、大腸がんのリスクを上げる原因になります。

白い炭水化物を茶色い炭水化物に置き換えることで、健康に良い効果があるだけでなく、ダイエットになることも研究結果からわかっています。健康を犠牲にすることでやせることができる「諸刃の剣」である糖質制限ダイエットよりも、茶色い炭水化物を積極的に食べるという食事法で、健康的にやせていただきたいと思います。

糖質制限ダイエットの減量効果は一時的

糖質制限は比較的すぐに減量を実感できるので、良いと信じている人が多い印象があります。しかし、そもそも糖質制限ダイエットによる減量効果が一時的であり、長期的に維持することが難しいことはあまり知られていません。

炭水化物の摂取量を控える糖質制限と、脂質の摂取量を控える低脂質ダイエットを比較した研究があります。その結果を見ると、確かに6カ月までの短期的な追跡においては、糖質制限ダイエットに軍配が上がることがわかります。

注:糖質制限ダイエットと低脂質ダイエットの体重変化(6カ月まで)。図の縦軸は体重変化、横軸はベースラインからの月数を表す。低脂質ダイエット(Low-fat diet)に比べ、糖質制限ダイエット(Low-carbohydrate diet)のほうが体重が減少しており、糖質制限ダイエットが短期的には有効であることがわかる。
出典:Samaha et al. NEJM. 2003.

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【短期的には減量に成功しても、長期的には?】

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