腰痛気にする人ほど「痛みを感じやすい」悪循環 腰痛をうまく付き合っていくためのメンタル術

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こう問いかけると、みなさん思い当たる節があるようで、「たしかにそうですね」と納得してくださいます。

実は、私自身も、30代半ば頃の腰痛時代に患った坐骨神経痛の影響で、片脚にしびれが残っています。ふだんはしびれを意識することはありませんが、患者さんと痛みやしびれの話をしていると、ふと思い出し、またピリッと感じはじめるのです。そんな自分自身の話をすることもあります。

「私も、子どもが小さかった頃に子どもを抱っこしていたら腰を傷めちゃって、今でもしびれが残っているんですよ。さっきまでは全然平気だったのに、こんな話をしていたら、私も脚がしびれてきちゃいました。

でも、ゴルフもしますし、運動もしますし、ふだんはしびれのことは気にしないようにして楽しんでいるんですよ。〇〇さんも、家にきれいな花を飾ったり、好きな音楽を聴いたり、面白いテレビ番組を見たりしてみたらどうでしょう? 腰痛のことばかり考えないようにしてくださいね」。腰痛に悩む患者さんには、このようにアドバイスしています。

好きなことをしている時は気にならない

脳が痛みを感じると、同時にドーパミンシステムという痛みを抑える仕組みも働きます。ストレスや不安、うつを抱えていると、この仕組みが働かなくなり、痛みが長引きやすくなったり、痛みを強く感じやすくなったりしますが、これの逆で、楽しい気分でいる時には、ドーパミンシステムがよく働きます。そのため、好きなこと、楽しいことをしている時には、痛みを感じにくいと考えられます。

腰痛が起きやすいシチュエーションと言えば、天気の変化が痛みを悪化させるという話もあります。昔から、「雨が降ると古傷が痛む」とよく言われます。「膝が痛むから明日は雨が降るね」なんて、翌日の天気を当てられるおばあちゃんもいます。

天気の変化によって悪化する痛みのことを「天気痛」と呼びます。とくに、天気が崩れると慢性の痛みが悪化すると言われています。

なぜ、天気の変化が痛みを悪化させることがあるのかと言うと、これははっきりと証明されているわけではありませんが、気圧が下がると交感神経が興奮し、血管が収縮して末端の血流が悪くなり、体内の組織が酸欠状態になって痛みを引き起こす物質が発生しやすくなる、と説明されることがあります。

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