チャレンジとリピートの数字を一緒にするな

東芝機械の八木正幸取締役に聞く(後編)

三宅:やはり外部ネットワークがそうとうありますね。

八木:大学の先生と酒を飲んで、その中から一緒にやりましょう、となったものもあります。

何よりも、ハングリーであれ

三宅:さて、最後に、これから挑戦していく若い人たちにメッセージはありますか?

八木:ハングリーであれ、ですね。日本人にいちばん欠けているのは、ハングリー精神です。私が若い頃は欧米を何とか見返したいという思いがありましたが、今の若い人は現状維持がいちばんいいという感じに見えます。現状に満足している人間は、なかなか本気になれません。ハングリー精神さえあれば、挑戦するのですよ。

三宅:では、ハングリーでいるためには、どうしたらいいですか?

八木:世界を知ることですね。海外の若い人は、目が違います。話をどんどん聞きたがる。相手の技術を自分のものにしたくて、英語や日本語を勉強するのです。つまり、自己実現したいという思いが強い。中国の人はアグレッシブだし、韓国は人口が日本の半分なのに、日本の何倍もの人がハーバード大学に留学しています。日本の若者は単なるコミュニケーションツールとして英語を勉強するけど、彼らは、相手の技術をいかに学びとるか、自分の持っているものをいかにプレゼンテーションするか、相手にいかにわかってもらうか、という自己実現のために学ぶのです。

三宅:まずは世界旅行をして酒を飲んでくる、というだけでも大きな変化が起きそうな気がしました。

八木:日本が今のままでやっていけるか。これは難しいと思います。ただ、われわれのよさはチームワークです。日本人は1+2が4にも5にもなるし、ゼロから何かを作り出すこともできます。そういう仕組みを作ってあげるのが、僕らの仕事かなと思っています。

(構成:仲宇佐ゆり、撮影:今井康一)

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • iPhoneの裏技
  • 岐路に立つ日本の財政
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
トレンドライブラリーAD
人気の動画
地方スーパーが撃沈「コスモス薬品」の破壊力
地方スーパーが撃沈「コスモス薬品」の破壊力
年を取っても記憶力がいい人と低下する人の差
年を取っても記憶力がいい人と低下する人の差
日本人が知らない「ビタミンD」不足の怖さ
日本人が知らない「ビタミンD」不足の怖さ
「上司の品格」を疑われる、やってはいけない7つの質問
「上司の品格」を疑われる、やってはいけない7つの質問
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
12のスキルを完全レクチャ<br>ー! 無敵の話し方

ビジネスシーンで大きな武器になる「話し方」。スピーチや交渉、会議など12のスキルを徹底解説します。『世界最高の話し方』著者による共感力スピーチの極意、TED流のノウハウが2時間で身に付くプレゼン術、自民党総裁選候補者のスピーチ診断も掲載。

東洋経済education×ICT