フォーエバー21の強気、怒濤の大型出店で攻勢

フォーエバー21の強気、怒濤の大型出店で攻勢

開店前の行列は約1000人。H&Mなどファストファッション店が集まる銀座で4月29日に開業したフォーエバー21の2号店。松坂屋銀座店(売り場面積7682坪)の1階から5階にまたがる大型店(同930坪)だ。

2009年4月に開業した原宿店(同530坪)が、年商100億円といわれるほど大成功を収めただけに、次の展開が注目を集めていた。

百貨店である松坂屋があえて格安ブランドのフォーエバー21を誘致したのは「将来に向けてのマーケティング」(J.フロント リテイリングの奥田務CEO)との位置づけからだ。

銀座店は一等地店舗としての存在感が薄く、3年後をメドに再開発が検討されている。期間限定だからこそできる、大胆な“実験”とも言える。

ただ、フォーエバー21に抜群の集客効果があるとはいえ、中高年が主要顧客の同店に波及効果が出るとは考えにくい。事実、顧客層が異なるためにテナントには松坂屋を離れようとの動きも見られる。銀座松屋が3月に中高年向け売り場を拡充したのは、そうした受け皿の意味合いもあった。

「チープ&シック」をコンセプトに成長した、フォーエバー21の09年売上高は約2070億円。10年は約4割の増収見込みだ。

店作りから商品調達に至るまで世界標準を徹底。スピードと低価格を実現させ成長している。本国の米ラスベガスでは6月、約3600坪の大型店を出す予定だ。

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