駅でトラブル続出、「やらかす」撮り鉄の心理 撮影場所奪い合い、暴力行為に発展した例も

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イベントで公開された車両を撮影する風景。人が多いと車両をきれいに撮影することは難しくなる(筆者撮影)

撮り鉄が、またトラブルを起こした。この記事を書き起こしている2021年4月の時点では、4月25日に西川口駅で撮影場所を巡ってトラブルになり、男子中学生が押し倒されて頭蓋骨骨折の大けがをしたという。3月24日には中央線で配給輸送列車の撮影を目当てに複数名が線路内に侵入、30分ほど列車の運行を停めるトラブルを起こしている。このほかにもトラブル事例の枚挙に暇がなく、過去のニュースを検索するだけでも結構な量になるのだが、どうして彼らはトラブルを起こすのだろうか?

きれいな写真を撮りたい

いきなり「撮り鉄」という言葉を使ったが、撮り鉄とは鉄道愛好家・鉄道趣味人のうち、撮影を活動の主体をする人たちを指す。鉄道趣味の世界は完全な「分業制」で、鉄道愛好家・鉄道趣味人のなかには写真撮影をまったくやらない人もいる。手前みそで申し訳ないが、筆者も写真撮影は不得意で、鉄道趣味ライターとしての仕事でも、写真は別の人が担当しているのが実態だ。

というわけで、筆者は仕事の都合上、職業として「撮り鉄」をしている人との付き合いがある。ベテランの鉄道カメラマンに話を聞くと「最近は鉄道の写真が撮りづらくなった」という。理由は障害物の存在で、電車が走っている路線では電柱がどうしても存在するうえに、線路脇に柵ができ、さらに諸々の設備が年々増え、列車をきれいに撮影できる場所が年々少なくなっているという。

線路脇にはさまざまな設備があり、列車をきれいに撮るのは意外と難しい(筆者撮影)

列車の安定運行を支えるうえで、必要な設備ばかりだが、実際にカメラを構えてみると撮影上の障害物となっているのも事実だ。写真に興味のない人から見れば「わがまま」として切り捨てられる話だが、プロとしては一定以上のクオリティがないと生き残れないのも事実で、死活問題となる。

加えて、筆者の個人的な感覚だが、鉄道写真を撮影する人が以前よりも増えたように思える。最近は必ずしも珍しい列車でなくても沿線で撮影をしている人を見かけるようになったが、特に週末には人が増え、駅ホームの端でカメラを構えている姿を目にする機会が多い。

ただでさえ障害物がない状態で撮影できる場所が減っているのに、撮影する人が増えれば場所の取り合いとなるわけだ。

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