大盛況の「京急ビール電車」で起きた緊急事態 キリンとのコラボ、人気高まり運行本数増加

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大盛り上がりをみせた京急のビール列車(撮影:尾形文繁)

昨年10月14日に京浜急行電鉄とキリンビールがコラボした「ビール電車」がたいへんな反響を呼んだ。電車に揺られながら約2時間にわたってビールが飲み放題になり、車内は大いに盛り上がった。といっても通常の鉄道イベントとはまるで違って、ノリはいわゆる”酔っ払い”のそれだ。

運行終了後に話を聞くと、参加者やキリンビール側は上気した顔で「ぜひ、またやりたい」と語った。その一方で、京急の担当者は即答できずに「社内に持ち帰って検討させていただきます」と答えるのが精いっぱいだった。

京急といえば、大手私鉄の中でもユニークなイベント列車を次々と繰り出している。あれから8カ月、京急は期待を裏切らず、再びビール電車を運行してくれた。

昨年のビール電車は夜に1本運行しただけだった。乗車券は販売開始5分で売り切れるなど希望者が殺到した。今回は運行本数を昼と夜の2本に拡大。「臨時ダイヤを組むのが大変でした」と京急担当者が語る。

京急ストアでビールを買うと抽選で当たる

運行本数が増えたことで、募集人数は80人から160人へと倍増した。そのうち40人については京急ストアでのキャンペーンによる招待という方式が導入された。期間内に京急ストアでキリンビールの対象商品を600円分以上購入した人が応募対象で、抽選で選ばれる。

「京急ストアさんでの1人当たりの当社商品購入単価が通常期よりも上がった」と、キリンビールの営業担当者はホクホク顔。昨年は鉄道会社にとどまるイベントだったが、今年はグループ会社のスーパーにも波及効果が出たようだ。

参加者の残り120人は昨年同様、京急ホームページでの申し込みとなった。応募開始は5月8日月曜日の朝10時。先着順だが1回当たり最大4人分申し込めるので、30人のアクセスで受け付け終了という事態もありうる。この”プラチナチケット”を入手しようと、応募開始時刻に多数の希望者がサイトにアクセスし、昨年同様わずか5分で完売した。

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