沖縄でも激化する「外資系ホテル戦争」 マリオット、リッツに続きヒルトンが新規開業

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ザ・リッツ・カールトンの客室。屋外に部屋専用ジャグジーがある

北谷の北に位置する名護市喜瀬には、2012年にザ・リッツ・カールトン沖縄がオープンした。ザ・リッツ・カールトンとしては国内4カ所のうち3番目、リゾート地では初の開業だ。

同ホテルは県内流通大手、金秀グループが開業した高級ホテル「喜瀬別邸」からブランド変更した。それまでは“大人の別邸”を標榜していたために16歳未満が利用できなかったものを、家族連れにも開放。ホテル棟にはほとんど手を加えていないが、プールに浅い部分を作ったり、テラスの水辺に柵を設置したりした。別棟のスパは改装して、全国一の評価を受けているという。

2013年度は外国人6割増

外資系ホテルが相次いで沖縄で新規開業している一因は、沖縄を訪れる外国人観光客の増加だ。2013年度は62万7200人と、実に前年より64%も多くの外国人が沖縄にやってきた。

日本人にとっては夏のリゾートの定番として押しも押されもせぬ地位を築いた沖縄だが、「国際的には、まだまだリゾートしての認知度が低い」(リッツ・カールトン沖縄の吉江潤・総支配人)。そのため、東京や大阪に比べると、沖縄には外資系ホテルが少ない。

宿泊客の構成も、大都市圏の外資系ホテルであれば通常、日本人と外国人の比率は半々ぐらいだが、リッツ・カールトン沖縄は外国人が2割程度。これは、沖縄を訪れる観光客に占める日本人と外国人の比率にほぼ等しい。

今後はフォーシーズンズなど、ほかの外資系ラグジュアリーホテルの沖縄進出もうわさされる。「むしろ、どんどん出てきて欲しい。世界にリゾート地としての沖縄の認知度が高まるからだ」と、吉江総支配人は期待を寄せる。

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